ウッドデッキの経年変化を見て見よう

 2005年9月に施工をした、会社のウッドデッキについてその後の変化を随時ご覧頂きます。

 両サイド・・・ウエスタンレッドシダー材

 センター・・・クマル材

 ハードウッドソフトウッドそれぞれの施工後の変化をご覧下さい。
2005年9月に作ったウッドデッキですが、事務所の移転に付き、2022年1月解体いたしました。
17年経過をして、まだ健在なのですが、今回が最終回となります。

 その15(最終回)  17年経過 

   (2022年1月20日)

      

全体の様子


3回目の再塗装から3年半・新設時から12年経過しています。

塗装は、もう少し我慢できないこともないのですが、秋のスーパーセールに向けて再塗装をしようと思ったのが、運の付き。
さすがに12年経つと、いろいろ粗が目立つようになってきましたね。

2017年に4回目の再塗装をしてから後は放置をしています。
遠目に見ると、まだまだ綺麗で、良く言われる毎年塗りなおしまではする必要は無いかと思います。 17年間を振り返ってみると、最初の色持ちが一番良くなくて、再塗装をする都度、その間隔が広くなっていたことを感じます。
色がもつかどうかもあるのですが、デッキのメンテナンスにたいしてのモチベーションが大きいことも感じました。
最初はやる気満々ですが、だんだん腰が上がらなくなってきます。
再塗装に関しては、1回目は早ければ早い方が良いと思いますが、2回目以降は3
から5年程度空けても良いのではないでしょうか。。
 以下3分割して見て行きたいと思います。  

      

17年経過したウッドデッキ・3か所に分割して見ていきます

  

 右側のデッキ(ウエスタンレッドシダー

このデッキは2017年に材を裏返した材がありますので、その場所付近の3枚の床板を外して見ました。

外す前の写真を見ても、とても綺麗で、5年前裏返したことは延命効果が抜群だったことを改めて感じます。

裏返してみると、1本だけ小口付近がボロボロになっているのがよくわかります。
それ以外はメッチャ綺麗で、まだまだ健在であることがよくわかります。

この部分は米栂土台の根太も腐りかかっていて、5年前に「木部用シロアリ防除剤、アクアアリゾールTC」を塗りました。

メンテナンスの効果は抜群で、視認する限り、却って5年前より綺麗になっています。
触ってみると、ほんの少し柔らかくなっていましたので、腐朽し掛かっていることは間違いないですが、まだビスも効いていましたので、すぐにダメになることは無いかと思われました。


17年経過して、床板が1本だけ大きく傷んでいますが、裏返せばまだまだ使えるレベル。
他は全く問題がありませんでしたので、ウエスタンレッドシダーや、米栂土台を外部に使用することになんの問題もないことを改めて感じることができました。

 左側のデッキ(ウエスタンレッドシダー

 ここは一番手前の材(左手前のコーナー部分)の反りが著しく酷かったことを思い出します。
 長いビスを使って無理やり矯正していましたが、遠目に見たら何の問題も無く、アップにして多少違和感を感じる程度に収まっていました。

この場所も3本外して、裏側を見てみましたが、床板・根太とも一切腐朽は見られず、まだまだ木材は健在であることが確認できました。




左側のデッキ(クマル

 17年経過しているとは思えないほど、木材の傷みは何処にも確認をすることができませんでした。
 
 他の場所と同様、数枚剥がすつもりだったのですが、ビスをケチっていて、鉄の軸細コーススレッドを使っていただことが災いして、ビスを抜くことができませんでした。

一番手前の床板を無理やりバールで剥がしましたが、折れていたとは言えビスがキチンと効いていて、1本だけなんとか外しましたが、後は断念。
汚れがありますが、腐朽の兆しは0。

この部分も根太は、米栂土台を使っています。
根太も健在で、ハードウッドだけで無く、ソフトウッドも適切な防腐加工をしておけば、充分外部使用に耐えることを3か所全てで確認することができました。
    
番外編

さて、腐朽が進んでいないとは言え、汚れも気になりますし、銀白化もしています。 腐ってはいませんが、見た目には美しいとは言えませんよね。
見た目も美しくしたいという人も結構いらっしゃいます。
そんな時、「薄く削れば綺麗な元の色になりますよ」って言うのですが、それって本当でしょうか?
口から出まかせのいい加減なことを言っているんじゃないの???
って思ている人の為に、17年経過した木材を切ったり、削ったりしたらどうかるのか?
をお見せすることにいたしましょう。

一番傷んでいた、右ウッドデッキのウエスタンレッドシダー2×6をご覧ください。

さすがにこれだけ傷んでいると、切っても元に戻るとは思えませんよね。

無駄とは思いつつ、切って見ました。
 おーーーーー!!!!!

明らかに傷んでいる場所以外は、めっちゃ綺麗な木が出てきたではありませんか。

5年前に裏返して延命措置を施していたのが正解だったですね。
 では、少し削ってみればどうなるでしょうか???

 プレナー加工しても良いのですが、現場で簡単に作業をすることを想定して、サンダーでこすってみることにします。

 プレナーだと数ミリ削り飛ばすことが、出来ますが、サンダーでは本当に皮一枚しか剥くことができません。

さすがにこれだけ傷んでいると、皮一枚じゃ綺麗になるはずありませんよね。
 写真では嘘だと思われかねないので、削る様子を動画にしてみました。

驚くべきことに、ほんの少し削っただけで、元の木の色が出てきます。

動画で匂いを伝えることが出来ないのですが、削ると、ウエスタンレッドシダーの香も復活するのです。
さすがにここまで大きく割れていると元通りになるわけではありませんが、まだまだ腐朽は進んでおらず、完全にダメな部分だけを切除してやれば、ウッドデッキのメンテナンスは充分ということがよく分かります。。

 残念ながら、これまで見て頂いたウッドデッキは、17年経過して、まだまだ健在だったのですが、解体をすることになりました。

 皆様も愛着をもってウッドデッキを使っていただければ、15年・20年は当たり前。 もっと長持ちするウッドデッキになることかと思います。

 その第一歩として、キチンとした構想をもって、良いウッドデッキを作ってみてください。
 そのお手伝いをウッドデッキネットとして、サポート致します。
           
DMB四国工場 ウッドデッキetc. シーズン2
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