ウッドデッキの経年変化を見てみよう  Season2   第一回2021年12月5日撮影(動画は2022年2月撮影)

 2021年11月にDMB四国工場は新事務所を新築移転しました。
その時や、2019年にDMB四国工場内にウッドデッキ・ウッドフェンス・ルーバー・自転車置き場等の整備をしています。
2005年に作成したウッドデッキは無くなってしまいましたが、新たな定点観測をSeason2として開始します。
いろんな場所・いろんな樹種を使っていますし、時代の流れで動画公開が容易になっていますので、Season2は主に動画でご紹介を致します
第一回は、いろんな場所のご紹介もしないといけませんので、動画だけでなく、画像で全部の場所をご案内します。


Youtubeアイアンウッドチャンネル>>>
 @縦ルーバー 玄関前 A横ルーバー  2021年10-11月施工
 @Aは、サザンイエローパイン材・にアステル化加工をした和錬
 和錬は、木材防腐加工メーカーである大日本木材防腐が100年に渡り培ってきた木材保存技術と、新しい技術である木材の「エステル化改質加工」を融合させ、木材の曲がり・反り・割れにだけでなく防腐防蟻にもすぐれた自然の風合いそのままの新しい「木材製品」です。

 玄関東の顔になる部分に縦ルーバーを施工しました。
サザンイエローパインのエステル化加工商品・和錬にシェーナステインのウォルナット色を塗装しています。
サザンイエローパインは、防腐薬剤が非常に浸透しやすくて、加工の効果が抜群に見込まれます。
今後定点観測をしますが、和錬の特徴である
・反り曲がりの軽減
・耐久性工場
・痩せの防止で寸法安定性の確保 
に関して実証していく予定です

玄関を挟んで、西側・事務所の前には横ルーバーも同じサザンイエローパイン・和錬で施工をしました。

本体工事の足場の関係で、施工時期が1か月違います。
縦ルーバーは、2021年10月施工。
横ルーバーは、2021年11月施工です。
 玄関の軒には、ヒノキを。
 看板も木製です。

 北玄関で、紫外線の影響は小さく、雨も当にくい場所ですので、今後の焦点は耐久性よりは色持ちになるのかと思います。

 室内にも木材をいろいろ使っていますが、こちらでは基本的に外部のみをご紹介しようと思っています。
 Bウッドデッキ   2021年11-12月施工
 事務所前にスロープ・手摺付きのウッドデッキを作りました。 大きさを当初は半分のつもりでしたので、手摺から手前だけで一旦工事を完了。その後玄関方向に床板を張り延ばしていますので、大きなウッデッキではありませんが、作った時期が場所により1か月違います。
いろんな樹種のサンプルも兼ねて、施工しました。ハードウッドとソフトウッドとで張り方向も変えて、見た目にも面白いウッドデッキを作りました。
動画と同じ順番でご紹介します
手摺は、笠木と柱がサザンイエローパイン2×3・和錬。
横板は、ウエスタンレッドシダー1×6です。
シェーナステインのチーク色を塗装しています。

スロープはサザンイエローパインですが、防腐加工の異なるものを張っています
上の5枚は、ルーバーと同じ和錬
下の方は、メイラード加工(まだ商品化していません)
木材に着色する技術を研究開発中。これが商品化されることを心待ちにしていて、サンプルとしてここに使いました。
 床板は、ハードウッドソフトウッドの混合。張り方向を変えて見た目にも楽しくしています。
こういった張り方は、アメリカ人が好むので、USA張りと名づけました。
建物に直交しているのが、ハードウッド
60度曲げているのがソフトウッドです。
 スロープ側(写真左)から樹種の説明をします。
左の赤黒い材は、ビリアン(ウリン)20×105無塗装
USA張りはサザンイエローパイン2×6ですが色が違っています。
薄い色がメイラード加工(無塗装)。
濃い色が和錬シェーナステイン_ウォルナット色塗装

初期の経年変化としては、色持ちが気になりますので、しばらくして色が変わった頃に第二回のご紹介をしようと思っています。
 この場所は、動画では話していませんが、柱の場所で一度施工を完結させていますので、ややこしい樹種の使い方になっています。
左(スロープ側)から、6枚がイペ20x120無塗装
赤黒い2枚を挟んで次の2枚もイペ20x120無塗装です。
間の2枚が、ビリアン(ウリン)20x90無塗装
右の3枚が、セランガンバツ20x120無塗装のはずなんですけど、右から4枚目がちょっと怪しいです。第二回目以降で訂正が入る可能性もあります。
 一番奥(玄関側)です。
USA張りはスロープ側と同じく、サザンイエローパイン2×6.。
右の4枚はビリアン(ウリン)20×105無塗装
このウッドデッキは、現場の引き上げ材を使いましたので、最後にハードウッドの長さが不足をしてしまいました。
大工さんがうまく工夫をしてくれて、階段張りで収めましたが、この張り方も綺麗ですね。
玄関側からスロープ側を望んでいます。
動画でふれませんでしたが、床板の厚みがハードウッドソフトウッドで違います。
単純に張ると、段差が出来ますので、下地にパッキンを挟んで高さが揃うような工夫をしています。
ただ、同一面で樹種を変えて張るケースは無いと思いますので、こういった工夫をしないといけないのは、既存のデッキを拡張するときくらいかと思います。

同一の見え掛りで無い場所で樹種を変えることは結構ありますので、床板をハードウッドで手摺をソフトウッドというパターンは有りがちなのではないでしょうか。
   
 
 C自転車置き場等 2021年12-2022年1月施工 
 11月に新事務所に移転後に工事をしましたのでこの辺りは12月から1月の施工です。
同じような構造で、ちょっとした小屋を組みました。
写真上が自転車置き場。下の左に写っているのが喫煙スペースです。
柱・梁等会社で余っていた材をかき集めましたので、樹種はマチマチ。
分かっているだけで米ツガの土台や、杉・アカマツ。土台は防腐加工をしている商品ですが、後は注入しているものもしていないものも混ぜて作っています。

緑色の横板は、ホワイトウッド1×6にオスモカラー(ファーグリーン)を塗装しています。

防腐加工をしていない材を結構使っていますが、屋根があるので耐朽性はそう重視しなくても良いのでは無いかと思っています。

 
 風よけ
どちらかというと、一般的には目隠しかと思いますが、ホワイトウッド1×6にオスモカラー(ウォルナット)を塗装して風よけを作りました。

下地はサザンイエローパイン(タナリスCY防腐加工)
 
     
 
 Dウッドフェンス・ウッドデッキ  2019年11月完成 / 写真撮影2020年2月18日
 社員寮の前のウッドフェンス・ウッドデッキを2019年11月作り直しました。(前のものは20年くらい経過していました)
このウッドフェンス・ウッドデッキには外構部の木質化支援事業の補助金を使っています。 補助金には耐朽性の要件があって、地面に接する部分にはK4相当の加圧注入。 それ以外の場所はK3相当の加圧注入。
樹種はヒノキ材を使用しています
補助金の規定では、加圧注入をした場合の塗装は義務付けられておりませんが、シェーナステインのウォルナット色を塗装しています。
 ウッドフェンスは動画で触れましたが、耐久性アップの為に笠木に板金を施工しています。
フェンスで一番腐りやすいのが、笠木と柱の接合部ですので、ここに金属を使うことで耐久性は飛躍的にあっぷします。

逆に多くの人が気にする地際ですが、K4相当の耐久力アップに掛けて、あえて土に自家埋めをしています。

この仕様が正しいかどうかを実証したいのですが、10年くらいでは腐りません。
この辺りの耐久年数を判断できるのは、2040年頃になるのでは無いかと思っています。

一番北には、ゴミ置き場のために屋根を掛けています。
床板は最初付けていなかったのですが、土のままだと汚れますので、床板も施工してみました。(記憶だよりですが、桧のCY防腐加工だったと思います)
 ウッドデッキも桧材(タナリスCY防腐加工)で施工しています。
写真は、施工から2か月程度で、色が鮮やかです。
動画は、施工から2年2か月経過していて、色が薄くなっているのが分かります。
フェンスの方はまだまだ色が残っていますので、この先再塗装のタイミングを測ることになります。
色が完全に飛んでから再塗装をしても良いのですが、まだ塗料が残っているうちに再塗装をしたほうが、より色もちがいいです。
この辺りはSaason1で16年間の定点観測をしていますので、そちらを見てください。
 
     
<<<Saason1トップへ

ウッドデッキの経年変化トップ

[戻る]

情報サイトトップ

DMB大日本木材防腐株式会社・四国2×4チーム  ■Tel 0877-45-4501  ■Fax 0877-46-2931 ■Mail info@wood-deck.net

事務所に来られるときは必ず事前にご連絡ください。