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 「ハードウッドの色目や経年変化について 」

 

 ハードウッドなら無塗装で木の風合いを楽しむべし。

 って一言で片付けてもいいのですが・・・

 どんな色合いになるのかある程度は頭に入れておきたいもの。

 そこでできる限り色目の分かるような写真をチョイスしてみましたのでご参照ください。 

2017年サイトリニューアルに伴い、情報サイトの方向性を多少変えていきます。
施工や、経年変化など、ウッドデッキを作るとき、作った後に役立つ情報を増やしていきます。
10年前、ハードウッドの色目にこだわったページの作り方をしておりますが、木材の経年変化や再塗装などに役立つページに変えていこうと思っております。

  

 ビリアン(ウリン)  こちらで施工例に見る経年変化をご覧ください>>>

 ビリアン(ウリン)は納品時はかなり薄い褐色ですが、日に当たるとすぐに色が濃くなります。

 その後かなりどす黒くなってから色が抜けて行きます。

 材による色目のばらつきは少ないのですが、夏場だと1日で色が変わるのが実感できますので、保管場所や施工場所の日当たり状態により、濃い・薄いというバラつきは生じます。

  
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施工直後無塗装の状態です 真ん中の濃い部分を先(10月)に施工して、1ヵ月後周辺の薄い部分を施工しています 12月に施工したものを翌年8月撮影しました。(南向きで日当たりのいいウッドデッキ)

 

 このように徐々に濃くなり、色が抜けて行きます。

 どの程度の時間でというのは施工の季節・現場の日当たり状況により変わります。

 

2007年3月よりクリアー塗装(オリンピック・ウォーターガードウッド)をすることもあります。
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 しっとりしていい感じになります。

 

 無塗装の状態に比べ抜群に水を弾きます。
木材の荒れは塗装をすることで軽減されますが、銀白化に関しては極端に遅くなるものでは
ありません。

色もちをお考えでしたら、着色することをお考えください。  

 パーゴラに日除けをつけていますので、ちょっと暗めに見えます。 上の方で横一直線に薄い部分がお分かりいただけるでしょうか? ここには3週間ほど材を置いていましたので、この部分は日焼けをしていないのです。

 

 

 イペ   こちらで施工例に見る経年変化をご覧ください>>>

 イペは薄めの褐色といいたいところですが、材により黒っぽいもの・緑がかったものもあり、ランダムな印象の強い材です。

 この木は日当たりのいいところと、悪いところでまったく違った変化をします。

 日当たりのいいところでは、すっと色が抜けて行きます。

 一方、あまり日が当たらないところでは、徐々に色が濃くなって行きます。

 そのためこの木の印象は環境に大きく左右されるのもお忘れなく!!
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左は施工直後(5月末)で、右は1ヵ月後です。 紫外線のきつい季節ですので、左と右を比較すると明らかに色が薄くなっているのが分かります。

1ヵ月後の反対側のアングル。

こちらは屋根があるせいで元より多少濃くなっています。

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 開港から1年を経過した神戸空港です。 やはり日当たりのいい部分は完全に色が抜けて、屋根のある部分は元より濃くなっています。
  

 屋上のデッキだと全体に均一に光や雨があたりますが、施工の環境によってはそうとばかりも言えないかと思います

 「日向と日陰」、「屋根があるところとないところ」により全く異なった色の変化を起こすのです

 2009年6月 パーゴラを作りました

 5ヶ月後の11月に手直しがあり伺ったのですが・・・

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 6月 完成直後の写真です

 5ヶ月後こんな風に色が変わっていました

 柱や一番右の垂木の色が抜けていたのは想定範囲だったのですが、樋の部分の梁や柱は元より色が濃くなっていました

こちら側はよりコントラストが分かりやすいかと思います

樋の掛かっている部分はまるで塗装でもしたかのように色鮮やかになっていました

 屋根材はポリカNPのクリアマット かなり紫外線をカットしているのか、屋根が掛かっている部分はまるで日陰のように色が濃く、鮮やかに変化をしていました

 屋根が無い部分はイペの特徴としてすーっと色が抜けていますので、このようにくっきりと明暗が分かれたような色合いになっていました

 

 2009年春に納品をしたお宅です 半年ほど経過した10月に2枚変色をしているので不良材ではないか? と言われました

 確認に行ってみたらやっぱりはっきりした原因がありました

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 このように半間持ち出しているベランダのしたに柱の内側に収まるような施工をされていました

一番外の床板がかなり白くなっていて、幕板もかなり薄くなっています

裏に潜り込んでみたところ、裏はどの材も同じ程度の色合いでした

 これは屋根と柱が原因であることが分かります

 こういう構造だと一番外の材は日当たりもよく、雨にも当たりやすいです

 柱があることで、奥の方は日陰になり、元より濃くなっていて極端なコントラストがついてしまいました

 このように無塗装で使うと、環境により経年変化の度合いが変わったり、まったく異なる変化をすることがあります

 ここで紹介した2例の場合は、今後ますますコントラストがきつくなり、その後徐々に濃い色の部分も銀白化をしていくと思われます

 無塗装でこういった変化を楽しむか? 色合いが美しいものがいいのか?

 お客様により好みは分かれるものです どちらがあなたの好みに合うか? を考えて無塗装で使われるか、塗装をされるかをお考えいただいたら幸いです

 

 

 

ウォーターガードによるクリアー塗装をした場合
DSCN2675.JPG (112900 バイト) DSCN2529.JPG (92220 バイト)  しっとりとするのはウリンと同じなのですが、こちらは明らかに色が濃くなっています。 

 これがこの後どういう変化をするのか数年先が楽しみです。

  

 

 セランガンバツ  こちらで施工例に見る経年変化をご覧ください>>>

 イペ以上にランダム感の強い木です。

 日に当たるとこげ茶になり、その後色が抜けていきます。

 

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左は無塗装の施工直後(1月末)のものです。

 その後お客様がオスモ・デッキオイルを塗装したというので、5月に撮影してきました。

 経年変化と言うのではないのですが、無塗装と着色での違いをご参照ください。

  

 イタウバ こちらで施工例に見る経年変化をご覧ください>>>

 誰かが言っていました。 3時間で色が変わるのがイタウバ。

 確かにそういう実感があります。

 ちなみに半日で色が変わるのがビリアン(ウリン)。 気づけば色が抜けているのがイペ。 といった感じです。

 

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 床板・垂木はイタウバ、柱はセランガンバツです。

 左は施工直後で右が7ヶ月後。

 セランガンバツはまだまだ元の色を保っていますが、イタウバはすっかり色が抜けてしまいました。

 同じアングルの写真がないので何とも言えないのですが、白くなった材と黒くなった材があって、コントラストがきつくなりました。

   
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 別の方が施工していたウッドデッキの拡張のご依頼がありました。

 施工したのは、2012年2月。既存部分は1年程度前ではないかと思われます。

 

 既存の部分はかなり銀白化をしていて、新しい色がよく目立ちますね。

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 拡張工事から半年ほど経過をした2012年7月に手直しをするために伺いました。

 まだ同じように銀白化をしているとは言いかねますが、かなり良い感じに馴染んできましたね。

 

 右写真は材を1枚裏返して見たものです。

 また、ビスの下穴を空けている部分も元の薄褐色の色が残っています。

 銀白化をしているのは、表のしかも薄皮1枚だけだと言うことがこの写真でお分かり頂けるかと思います。

 

 10年以上定点観測をしていているウッドデッキもご覧ください。(樹種はウエスタンレッドシダー、クマルです)>>>

 

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