よくメンテナンスをしなかったから腐ったとか、毎年塗り替えたのに腐ってしまった。
という声を耳にします。
でも冷静に考えてください。
本当に腐りやすい箇所のメンテナンスを定期的にするのは如何に困難なことか?
いい加減に作って、後でメンテナンスを一生懸命考えるというのでは先も見えています
まずできることを一生懸命する
構造面で腐りにくくすることを考える方が如何に大事なことかお分かりでしょうか
ウッドデッキを何回か張り替えているうちに腐る条件というのがかなり見えてきました。
最初に見た条件をもう一度思い起こしていただきたいのですが、この条件のうちコントロール可能なものを真剣に考えればいいのです。
@酸素
・・・
常識的に考えればこれをシャットダウンするのは不可能なように思いますが、いやいやひとつ方法があるのです。
ウッドフェンスの柱を地中やブロックに埋めることもあるかと思います。
土やモルタルでがちがちに固めたらどうでしょうか?
ほら酸素をシャットダウンできるでしょう。
地中は湿っているから腐りやすいのではなく、土と空気の接点がまずいのです。
A適温
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これは日本ではどれだけ寒いところでも真夏に5度以下になることはありえないでしょうから考えても無駄でしょうね。
適温でないとウッドデッキで過ごそうなんてのんびりしたことを言っていられないでしょうね。
B含水率・湿度
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ここが一番のポイントですので後で詳しく見ていくことにしたいと思います。
C養分
・・・
木でウッドデッキを作る以上この点はクリアすることは無理ですよね。
ところがメンテナンスにこだわるのはこの点をどうにかしようという意図もあるので無理があるのです。
リビング前に手すり付のウッドデッキを作るとしましょう。
もっとも腐りやすい部分はどこなのかを真剣に考えれば答えは簡単に見つかります。
・まず上からの雨が集中する場所
屋根の切れ目の部分などは雨が集中します。
床板が腐るケースでもっとも多いのが、こういった部分です。
・大勢の人が歩くところも弱い
よく歩く場所はビス穴が緩みがちになり、内部に水が浸透しやすくなります。
アプローチになっているところとか、階段を上がりきったところなどは弱いですね。
・笠木は腐りやすい
手すりの笠木はたいていの場合一番にやられます。
これに関しては対策といっても陳腐ですが、防腐効果の高いステインなどをこまめに塗るしかありません。
ある面この部分だけは途中で張り替えるつもりが正解かも知れません。
・床板と根太との接点
笠木は目に見えますし、張替えも容易なのでそんなに神経質になることもないのかも知れません。
真剣に考えるべきなのがこの部分。
ウッドデッキの場合雨に濡れることを心配していては初めから作ることができませんよね。
それよりはいかにして濡れた部分を早く乾かすかを考えるのが得策。
まず東西南北は大きな意味を持っているのは言うまでもありません。
次に大事なのが風通し。
上から降る雨以上に気を使いたいのが下からの湿気。
コンクリートを張ったり、高さを取って風通しをよくしたりすることで、床板と根太の接点に溜まる水が抜けやすくなります。
腐ったウッドデッキの大部分が根太の上部がやられています。
この部分を張り替えるときは大事ですので、最初の設計が肝心ということです。
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