ウッドデッキネットQ&A集

2009年1月

  

 新築住宅にウッドデッキをお考えの方に見積もりのご依頼をいただいたのですが、このところ思うことがあってこの機会に皆様にも私の思いを聞いていただきたいと思い、ちょっと書かさせていただきます 

 
  
 リフォームって何だろう???  

 私は平成14年11月に住宅業界にお世話になり、主に新築住宅の営業や営業補佐をしてきました。

 新築メインの会社にいると、仕事の中心は新築住宅を受注することであって、リフォームは口では重視をしなければいけない ともっともなことを言いますが、実際問題何をすればいいのか分かっていないのが実態でした。

 ですから、外壁の塗り替えとか、キッチンのやりかえとか、増築・改築と言う風に誰でも思いつくようなことしか頭にはなく、

リフォームって何ぞや?

 という根本的なことには何にも気づいていなかったのです。

     

 ウッドデッキのおかげで見方が180度変わった  

 新築住宅を建ててから、経年によりリフォームに適した年数がある。

 新築住宅の営業マンはそう考えていますので、築10年だと外壁の塗り替え、15年だと水周り・・・

 こういった発想をするのです。

 

 2004年ひょんなことでウッドデッキの施工をするようになったのが運のつき。

 これまでは営業マンとして、お客様に接していたのですが、今は営業でもありますが、設計・監督・職人という顔も持つようになりました。

 

 外回りにウッドデッキをつけると風景も生活も一変をします。

 これは新築住宅のおまけで付けた時には味わうことができない感動です。

 

 新築住宅は図面で打ち合わせをします。

 実際にリビングに座って庭を見ることを図面で想像することはできません。

 高さ・隣との距離。 分譲地でしたら、隣が後から立つこともあるでしょう。

 全てを図面で考えるというのは自ずと限界があります。 

 私の地域では家は3回立てないと本当に思ったような家はできない。

 と言われるのですが、本当に3回立てた人はこう言いました。「何回立てても同じだった」

 

 こういう人は、新築をするときに100点を求めているのではないのでしょうか?

 

 新築住宅の営業と同じく、リフォームって10年先のことだと思っているのではないでしょうか?

 

 リフォームに適した年数なんてないのです。

 新築住宅に入居をしたその日から、日々リフォームのネタが転がっています。

 生活を快適にするという意識がある限り、ちょっとしたこと、例えば家具の配置を変えるとか、カーペットを敷いてみるとか。

 そういったことがリフォームへの第一歩。

 

 そういうことを繰り返している中に、大工さんや住宅会社でなければできないことが発生をしたり、DIYでできることをしたりするのだと思うのです。

  

 ウッドデッキを刺身に例えると・・・  

 今日車で現場に向かう途中に考えていました。

 刺身を買う時に、鯛にするかハマチにするか、あるいはタコにしようかと、魚の素材を皆さん考えると思います。

 住宅だと、間取りとか、設備とか言ったものがこれらに当たるのだと思います。

 

 ウッドデッキをこういったものと一緒に考えた時、せいぜいおまけで付いている菊の花に過ぎないのではないでしょうか?

 なければないで別に困るものじゃないし、メインの食材と違って、菊の花にこだわって刺身を買うことはまず考えることもないのではないかと思います。

 

 でもリフォームだと違ってきます。 ウッドデッキがメインの食材になることもあるでしょうし、メインでなくてもワサビ。には昇格をすると思います。

 ツーンとくる刺激でよりメインの食材を引き立てることがきっとできるでしょう。

 

 新築時に図面で考えるのと、生活を始めてから考えるのでは同じものでもこれくらいの差があるものとお客様に会う都度思います。

 

 これって例外???  

 ウッドデッキの大きさ・形状・高さ。 結構皆さんないがしろにしているケースを多く見かけます。

 ここでご紹介をするパターンは一般的ではないのかもしれません。 でもリビングや庭にでてじっくり考えたらこうなったのです

 庭との一体感を考えてかなり低めに作ったウッドデッキ

 

 ウッドデッキの床板の高さを決めるときに大半の人は室内の床と一体感を求めてできる限り高く!!

 というご要望を頂きます

 でも案外ウッドデッキを作り慣れている業者さんの下請けをすると、低いケースが多いのです。

 

 大きなウッドデッキほど外に出た時ステージのようになってしまいます。 床板から一段落としたウッドデッキ。 これお薦めなのですが、賛同してくれる方は少数派。 あなたはいかがですか?

 背の高いウッドフェンス

 

 これまたウッドフェンスを作り慣れた業者さんほど目隠しを考えたデザインをうまく作ります

 2009年正月早々2.4mのウッドフェンスを作成中ですので近々施工写真をお見せしたいと思います

 これらはまだまだ一般的な話のうちだと思います。

 実際には敷地の条件は全ての家で異なりますので、一般論では片づけられないことが多いかと思います。

 新築をするときに日当たりを重視するとよく言います。

 管理人は平成8年に新築をしました。 敷地が24坪しかないので、三階建てで二階の南は全面リビング。

 なんと東・南・西と三方に窓があり、とっても明るいのですが・・・

 夏は、あづーーーーーーーい!!!!!!!!!

 今だともっと断熱に気を配ったのですが、当時はそんなことまで思いが回らず・・・

 正直な話、日影が恋しいです。

 残念ながら三方とも隣地と1m弱しか離れていないので、パーゴラをつけることができませんが、こういうときは日除けの出番かと。

 ウッドデッキに屋根をつけるかどうかってのもこう言ったことを経験してから作ると大きさとか、高さとかが見えてくるものだと思います。

 

 私もお客様も楽しい現場  

 新築直後であれ、何十年も経った住宅であれ、リフォームとしてご依頼を頂いた現場に行くとお客様の期待感が大きいのを感じます。

 現場に入る時のお客様の笑顔、 そして出来上がった時の感動。

 これは何度経験をしても素晴らしいものです。

 

 だからどんなに忙しくても私は全ての現場に顔を出します。

 単に顔を出すだけでなく、最低でも資材の搬入と完成時の確認・残材引き揚げだけはするように心がけています。

 平日の仕事だと必ずしもお客様がいるとは限りませんが、居てくれた時に感動を共有するのは何にも得難いものがあるのです。

 

 ですから皆様にお願いです。

 ウッドデッキの大きさ・イメージを考えるときにできる限りその場所の空気を感じることができるところで考えてください。

 本当は1日でもいいですから、住んでみて実際の生活をしてから、イメージをする方が望ましいですが、新居と同時に欲しいという気持ちも理解をできます。

 造作の途中にできれば日曜の日中にリビングに座ってみて、外を見て見てください。

 大まかな大きさを地面に書いてみて、リビングから出入りしてみてください。

 そこに生活が見えてきたら、これから作るウッドデッキはあなただけのオリジナルなもの。

 何にも感じないようだったら今はウッドデッキを作るタイミングではないのだと思います。

 人生長いのですから、焦ることはありません。 どのうちウッドデッキが欲しくなるタイミングがきっと来ると思いますよ。

 

 2009年1月8日に思うことを書いてみました。 乱筆乱文お許しください

  

   

   

   

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