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 VOL.101

 

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 管理人の施工日誌  <Vol.101  介護付有料老人ホーム> の施工

2005年4-5月

  
 1 準備段階

2004.10-2005.04

 ウッドデッキネットとして、香川県の設計事務所にも何かと材のご提案をしていたのですが、丸亀市に2005年5月に完成した老人ホームのお話を正式に頂き、施工をさせて頂きました。 

 今回は設計事務所のデザインですので、図面やデザインに関する詳細は公開できませんのでご了承下さい。

 さて、デッキだけで607uもある大工事。 今までのように私が中心に作業をしていたのでは1年掛っても完成しません。 ましてやオープンの日取りが決まっている施設ですから、工程通り(デッキ工事は4月上旬から5月14日)に終わらさなければいけません。 何が苦労したって人の確保。 香川県では年度末まで建築ラッシュで、その余波でまだ忙しく、誰に声を掛けても断られたのです。 愚痴を言ってもはじまりませんので、まずは4月始めから工程の順番にご紹介をしましょう。

   
 2 フェンス! フェンス! フェンス!

2005.04.02-05.12

 4階建てのビルですから、材を簡単に搬入することもできません。 クレーンの都合に合わせて、一度に大量の材を荷揚げします。

 一番目の作業は、レッドシダーにプラネットカラーを塗ること。 4階だけで1x6x12Fが170本。 いつものように薄く擦り込んでいたのではいつまで経っても作業が終わりません。

 そこで、ハケ塗りをすることにしました。 ウッドコートに薄め液(バルサムテレピンオイル)を5割ほど混ぜてハケで塗るのですが、レッドシダーは材が荒いので塗るのは大変です。

 搬入前に2日ほど会社で塗装をして、残りを屋上に搬入後に塗りましたが、これも2日ほど掛かりました。(4階のみ)

 途中で塗料が足りなくなって、急遽いつものウエスに戻したところ・・・

 あれ? こっちの方が綺麗に塗れるし、塗料も少なくて済むし、早いし。

 手抜きをしようとして大失敗してしまいましたね。 やっぱりプラネットカラーはウエスで擦り込むのが一番という結論になっちゃいました。

 4階が終わっても3階、2階、1階 嫌になるくらいフェンスがあり、4月一杯ほとんど毎日塗装をしていました。

 

 さて、新築のビルですからうちだけが作業をしているわけではありません。 他の工程を睨みながら作業のできる場所を探して、ドンドンフェンスを張っていきます。

 前述のとおり、4月中旬は人が集まらず本当に苦労をしていました。 監督さんの指示と1日遅れて現場がスタートしたために、塗装と足場解体の狭間で仕事をしていました。

 最後には一部フェンス張りを残して足場解体。 しかも材も思った以上にロスが生じて足りない。

 しばらく一番下の写真のように歯抜けになってしまいました。

 

 フェンス班は私の段取りミスが大きく響き、約1ヶ月、階段を上がったり降りたり、とにかく移動ばかりしていたというイメージがあります。

 でも外観大きく左右する場所ですからなんとか無事にできてホッ。

 

 

 3 デッキパネルだ!!!!!!

2005.04.22-05.04

 4階屋上の全面に張ったデッキパネル。

 当初は、花壇の中に材の割りにあわせて貼り、手すりを付けるという話だったのですが、施工直前になり、全面に張り、入り口にはバリアフリーを考えたスロープを。 東面にはステージを。 と言うことに変更。

 面積は増えるし、切りそろえる手間は増えるし。・・・

 でも出来上がったものをみるとそんなことなどすっかり忘れてしまいます。 

 

 東西方向18m、南北方向8mありますので、最初の墨だしをキチンとしておかないと後で修正することは不可能。

 大体真中あたりに建物のコーナーがありますので、そこを基準にして、まず長手方向に伸ばして行きました。

 使用したイペのデッキパネルは2枚目の写真で分かるようにジョイントがありません。 いろいろ施工方法を考えましたが、1枚1枚縁を切るほうが、スムーズに貼れるということで、束ボンドでコンクリート面に直貼りをしました。 これなら後で補修の必要が出ても1枚だけ差し替えることができます。

 

 ステージは通常のデッキと同じく、プラ束にウリンの50x70を根太として使用。 クマル 20x105 RIB-Fの床板をビス止めします。

 ココで大工さんよりいい施工方法を教わりました。

 3mmのスペーサーを数十個使い、一度に10枚程度の材を並べます。

 端の材の外側の根太にビスを仮打ちして、くさびで1度に材を引きつけてから下穴空けをするのです。

 言葉ではややこしいのでこちらをご参照下さい>>>

 早いし綺麗だしボール盤を4階まで上げなくていいし、やっぱり何事も人に聞いてみるものですね。

 

 今回の変更で頭を抱えたのが、スロープ。

 お年寄りのことを考えるとできる限り緩やかにしなければいけないし、コンクリート面は水勾配がついているし。

 これは私如きでは図面に表わすことはできませんでした。

 大工さんに全てお任せして作ってもらいましたが、「エクセレント!!」この施工はお施主様からも二重丸を頂きました。

 

 GW前は連日30度オーバーで、本当に暑かったんです。

 コンクリートの照り返しのせいで、喉が渇く渇く。

 でもデッキパネルを敷いたあとは、やっぱり暑いことは暑いですが、凌げる暑さになっていました。

  

 

 4. ベランダは段差が少なすぎる

2005.05.03-07

 ベランダ部分のデッキは地味に見える割に随分大変だったんです。

 高さが80mmしか無いところがあり、写真のようにくさびで高さ調整をしました。

 出来上がればこういったところが見えないので苦労の甲斐が無いところです。

 

 ちょうどココを作業していたときがGW。 皆さんは楽しく過ごしていた頃でしょうか?

 私は材の手配で必死でした。

 5月2日に搬入すべき材が私の手配ミスで岸和田に積み残していたのです。(5月1日の夕方気付く)

 何と朝5時に高松を出発して、岸和田市で材を積み込み、午後1時には丸亀市で荷揚げという綱渡り。  GWの谷間で高速道路も空いていて助かりました。 (3日の交通情報を聞いていると大阪から神戸まで4時間以上掛かるということ。 立場は違うとはいえ皆さんも大変だったんですね。) 

 

 5. 1階のデッキでフィニッシュ

2005.05.07-14

 1階は束立てのデッキです。

 いつもとおりプラ束とウリン50x70で根太を組みます。

 その上にクマル 20x105 RIB-F の床板を貼って、手摺り用の柱を通します。

 

 お風呂に屋根を付けて完成!!

 

 不思議なもので1ヶ月以上通った現場の終わりが近づくと感傷的になりました。

 フェンスを手伝ってくれた柴田さんと大久保さん。

 4階のパネルから最後まで手伝ってくれた戸梶さんに森岡さん。

 それ以外にも三宅さん、吉田さん、多田羅さん、篠原さん、高木さん。

 ありがとうございました。

 

 頼りない監督初仕事でしたが、何とか無事工期ピッタリで完成をすることができました。

 ちょうどGWで通販もピークを向かえ、全国の多くの方々に迷惑もお掛けしました。

 皆様のご協力のおかげで無事一仕事を終えることができました。

 ありがとうございました。

 

 この現場では多くのことを学びました。 大工さんの手際よさも勉強になりました。

 ちょうどいいタイミングで個人の方の結構大きめの施工依頼も頂きました。 ココで手伝っていただいた職人さんには無理を言ってこの後6月末までいろいろ手伝って頂き本当にありがとうございました。 

 2005年春 いよいよウッドデッキネット第3幕の開幕です。 

 

 2005年7月 皆様に感謝をしながら・・・ 杭田正夫

  

   

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