マウントレーニア国立公園で見た、日本人が作ったウッドデッキ

マウントレーニア国立公園(ワシントン州)

 西海岸をロサンゼルスから北に向かって飛行機でひとっ飛び。

 

 真夏のビーチから、1200km北のマウントレーニア国立公園に行きました。

 

 ワシントン州の森林は、背の高い針葉樹が密集していて、去年見てきた風景に懐かしさを感じていたのですが・・・

 


より大きな地図で マウント レーニア国立公園 を表示
   

 100年前、日本からシアトルに移民で来た多くの日本人たち。

 彼らは、この山を富士山に見立たてて、望郷の念にかられたと言います。

    

 今も日系人に「タコマ富士」と呼ばれるレーニア山付近は自然が豊かで、アメリカの数ある国立公園の中でも上位に位置されているのです。

 このサイトでは、個人的なことはできる限り省こうと思っていたのですが、この山に対する様々な人々の想いを知るにつれ、少し場所をお借りして、個人的なことを書かさせて頂こうと思います。

 

 2年連続アメリカに来るとは本当は考えても居ませんでした。

 ところが、2010年秋のTVドラマ「99年の愛」を見て、居ても立ってもいられなくなりました。 

   シアトルに行かなくては!!

   タコマ富士に行かなくては!!

 そして日程にLAが入った時、

   全米日系人博物館にいかなくては!!

 

 旅行の初日リトルトーキョーにある全米日系人博物館に行きました。

  

 明治から大正時代に掛けて、LAやシアトルなどアメリカ西海岸に多くの日本人が移民して、とても苦労をした末にアメリカで根を下ろすことができたのです。 

 シアトルのパイクプレースマーケットの看板には、日本人や日本の風景が描かれています。

 このマーケットを大きくした功労者は日系人労働者。

 辛いときにレーニア山を見て遠く祖国に想いを馳せていたのです。

 

 彼らがある程度成功を収めた時に、太平洋戦争が起こり、日系人は敵性国民とみなされて、苦労をして手に入れた土地や家を追い払われ、強制収容所に集められ、アメリカへの忠誠登録を強要されます。

 

  パイクプレースマーケットにはそのことも描かれています。

 

 「彼らは戦争が終わっても二度とこの地に帰ってくることは無かったのです。」

 TVドラマでは、こういったことを平松家の歴史として、回顧をするのですが・・・

 リトルトーキョーで一つの看板を見付けてしまい、ただドラマのことだとか、歴史の話だと言えなくなってしまったのです。

 

 戦争が始まる前の幸せそうな風景の写真がいくつか展示をされていて、その当時の生活のことが書かれていました。

 

 が・・・

 

 驚いたのは、なんと その人の苗字が私と同じなのです。

 

 日本に帰って確認をしてみたら、私の父の生まれ育った村から多くの人がシアトルに移民をしています。

 同じ苗字の人が70年前にシアトルに居たとしても何の不思議も無いと言う話を聞いて、ドラマのことやアメリカで見聞きしたことが頭の中をグルグル回ります。

 

 

 

  さて、本題に戻ります。

 マウントレーニア国立公園の入り口です。

 去年オリンピック国立公園で見たような巨木に囲まれた道路。       

 

 この辺りまでは、平坦ですので、道路も真っ直ぐ。

 

 とても山道とは思えない風景です。

 しばらく走ると絶景ポイントと書かれているところがありましたので、ひと休み。

 

 遠くに雪をかぶった山。

 緑の木々。

 白く大きな石。

 赤茶けた川。

 

 色のコントラストがはっきりしていて面白い風景です。

 

 

 

  ふと 後ろに目をやると、森の中を歩く遊歩道が目に入ります。     

 

 所々傷んでいる部分を張りかえているようですね。

 

 遊歩道の横に看板があって、ふと目をやると・・・

 

 この遊歩道日本人の学生が作ったんですね。

 

 1994年から毎年早稲田大学の学生ボランティアがレーニア山に来ていていろいろ作業をしているとのこと。

 

 よくよく調べてみたら、それから発展したボランティア団体とレーニアとの交流は今も続いているんですね。

 

 

 昔も今も日本と遠く離れた、ワシントン州に強いきずながあることを感じます。

 

 

 日本人が作ったと聞いて遊歩道を見返してみると、ここが地球の裏側には思えませんね。

 

 この辺りは、木も細いし、瀬戸内海の国立公園と雰囲気が似ていると思うのは私だけでしょうか?

 さらに山道を進むと、氷河が谷を削り取った所がよく見える絶景ポイントがあります。

 

 この日は雲が低くて、上の方は全く見えず、氷河もほんのちょっぴりしか見えませんでした。

 

 ここから見たレーニアは看板でご勘弁を。

 谷の部分にある黒地は、何年に氷河が何処まであったかと書かれています。

 

 1840年には、一番下(上の写真の橋よりも下)のところまで氷河があったそうです。

 

 その氷河は小さくなり、  1951年に黒地の部分の一番上。(上の写真で雪がかろうじてある部分)まで後退をしたと言うことです。

 

 地球温暖化の影響って、この数十年のことだと思っていたら大間違いで、150年も前から大きな影響が出ていたようです。

 しばらく走ると、道が平坦になります。

 

 今日の目的地はこのカーブを曲がった所にある、パラダイス。

 

 青い空。

 遠くに白い雪山。

 緑の木々。

 

 真夏のハイキングには良い感じの天気になってきたじゃありませんか!!  

 

 ってこの時は思っていたのです。

 

 

 続く

   

 サンタモニカ・ピア

アメリカ カナダの巨木トップへ

マウントレーニア・ビジターセンター

    
    
    

[戻る]

ウッドデッキネット_トップへ

DMB大日本木材防腐株式会社・四国2×4チーム  ■Tel 0877-45-4501  ■Fax 0877-46-2931 ■Mail info@wood-deck.net

土日は、現場作業やイベントなどで留守が多いです。   事務所に来られるときは必ず事前にご連絡ください。