木材の寸法で一番問題になるのは、表記寸法=実寸ではないことです。
木材の特徴の一つに乾燥をすると収縮をすることがあげられるかと思います。
ハードウッドは堅く密度があるので、収縮は少ないと思われている方もいらっしゃるかと思いますが、それは大きな誤解にすぎません。
世界の有用木材300種(日本木材加工技術協会)より様々な樹種について性能の比較表を抜粋しましたので、まずご覧ください。
表記寸法は製材時のものになります。
その段階では未乾燥ですので、その後の流通の時間などにより多少痩せているのが普通です。
例えば、30x105x3000だと実寸は概ね次の範囲になります。
高さ 29mm〜30mm
幅 103mm〜105mm
いずれも製材をしてからの時間が浅いほど表記寸法に近くなります。
2年くらい倉庫で眠っている材だと上記よりも1mm程度小さいこともあります。
長さは、基本的に小口割れの部分を切り飛ばして使うことを前提に製材をしますので、表記寸法よりも20〜40mmほど長いのが普通で、不揃いです。
また、小口割れ防止のため、蝋を塗っている材が多いですので、切らずに使うことはまずできないかと思います。
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