当サイトでもできる限り、こういった性能を樹種ごとにご紹介をしたいのですが、残念ながらすべての木材を網羅した資料はなく、いろいろな資料から抜粋をしてご紹介をしています。
検査の試験体によりこれらの数字は多少前後をしますので、ここに書かれた級区分が絶対というものではありません。(たとえば比重などは文献ごとにかなりバラツキがあります)。
ただ、同じ試験機関で同時期にこれだけ多くの樹種について比較をした資料は他に見当たらず、とても貴重な資料であることは間違いありません。
この資料を客観的に見ると、多くの方が感じている性能とずれがあることに気づきます。
例えば、収縮性。
最も収縮をしにくいのは、レッドウッド・ウエスタンレッドシダーで、逆に収縮率が大きいのは、ウリン・セランガンバツ。
これ反対じゃないかと思っている方が多くありませんか???
でもこれは事実です。
明らかにハードウッドの方が、ソフトウッドよりも経年変化により収縮をするのは実際に毎日ウッドデッキ材を触っているものとしては実感をするのです。
次に耐朽性
ウリンとレッドウッドが最高ランクで、イペとヒノキは同ランク。
うーん
これは判断に苦しむのですが、ここで一つ考えなければいけないことがあるのではないでしょうか?
木材は樹齢により、その性能が大きく左右をされますし、辺材混じりだとここに書かれている性能を期待することはできません。
例えば、ヒノキで樹齢200年ものと、イペの同じ樹齢のものを比較すればこういった答えが出るのでしょう。
ところが、現実にはイペの樹齢200年の材は結構出回っていますが、ヒノキだとせいぜい40年程度の材が主流。
こういったことを知った上でこの数字をきちんと判断する必要があると思います。
この資料の数字が独り歩きをするのではなく、総合的な判断資料の一助になればいいのではないかと思っています。
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