ウッドデッキネットQ&A集
2008年10月
パーゴラの屋根の組み方についてご質問をいただきました
管理人の施工例からいくつかご紹介をいたします
私の場合パーゴラに限らずあまり金物は使いません
できる限りビスだけできちんと留めることを考えて施工をしています
今回は4本の柱を独立したタイプ。
こういうときはまず1本基準となる柱を立てます。
写真で見えていない右奥が基準柱。 それに対してまず左奥の柱を立て、上下の距離が同じになるように仮の材を繋ぎます。
これで写真の方向で言うと右左のたてりが合います
次に手前側の2本を同じように立てて最後に梁を柱に縫いつけます
まっすぐ立てるというのは簡単なようで難しいものです。
まず片方を決めてからもう片方を決めていかないと一度に垂直に立てるのは非常に困難な作業になります
通常はこのように建物から持ち出すような形になると思います。
そのときはこういう風に建物に平行方向をまず最初に決めるのが常道かと思います。
この前の下準備のいい写真がありませんでした。
まず柱と梁の接合部分は、柱を15mmほどかぎ込みます。 (こんな感じです)
なおビスでなく、ボルトで留めるのも一案かと思います。
梁にはできる限り上の写真のように垂木の場所にかぎ込みを入れておくと後の作業が楽にしかもきちんと緊結できるようになります
垂木と梁はこういう風にビスを斜めに打って留めます。
斜め打ちをすると垂木が浮いたり少し隅から寄ったりします。
梁にかぎ込みをしておくことでそういった心配はなくなります。
これでほぼ完成ですが、頬杖を打っているところを撮り忘れています。 10/6に仕上げにこの現場に伺う予定にしていますので、写真を撮って補足をしたいと思います。
ハードウッドの場合はまずこのサイズの部材を使っています
頬杖は30x105を多用してきましたが、45x90の方が見た目に安定しているためこの現場からサイズ変更をしました
上の例は梁の上に垂木を乗せるパターンですが、建物の取り合いや屋根材の施工を考えると建物側の梁と垂木の上端を合わせた方がいいことが多いです。
梁にこういう加工ができれば上のパターンと少し違う梁を組むことが可能です。
こういう収まりになります。
屋根材を乗せるときは、縦桟だけではどうしても暴れますので、一番奥と一番手前、そして最低でも真ん中1本の横桟で受けるようにしておかないと風にあおられて屋根がもちません。
もちろん横桟が多いほど強度は増すのですが、見た目が・・・
見た目を重視して、少し強度の面も考慮をしたのがこの施工例です。
香川県は風雨は大したことがありませんのでこういう収まりにしていますが、雨風のきつい地域だともっと勾配をつけたり、横桟を増やしたりという工夫は必要かと思います。
これで完成です。
上の例と異なり、梁を建物に緊結していますので頬杖は一方で十分です。
ソフトウッドの場合は現場ごとに部材を変えています
梁は2x8や2x10を使うことも結構ありますし、垂木も2x6のこともあります
会社の近くのホームセンター(コメリ)にはシンプソン金具を売っています
こういったウッドデッキ専用の金具を使うのも一手かと思います
今回の現場は屋根の掛け方が通常と異なり、ウッドデッキに対して45度
こういったものだとあらかじめ梁に切り欠きをしおくとうまく合わないときに修正のしようがなくなってしまいます。
そこでシンプソン金具のハリケーンタイを使ってみることにしました。
これだと短いビスをまっすぐに打ちますので、ビス留めも用意ですし、途中で割りを変えたりといったことにも何の問題もなく対応できます。
メッキのギラギラが気になったので、金具に塗装をして目立たなくさせてみました。
なお木材にもウォーターガードを塗装しました(上の写真は塗装前)ので全体の感じがずいぶん違っているかと思います。
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