ウエスタンレッドシダー 高さ2m 柱ピッチ 1.2m |
2011.03完成、2015.07作り変え |
これは大失敗の例です。
施工完了の翌日倒れて、補修。 それから5年後完全に倒壊してしまいました。
いくつか原因が考えられますので、まず羅列をしておきます。
●背が高すぎることで、横風の影響をかなり受ける(2mの高さで、板の隙間は9mm間隔でびっちり張っています)
●控えの強度の問題(適切な本数・ビス止めの方法・風の吹く向き)
●土台と柱の緊結方法緊結方法
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2011年3月10日に完成しております。
今思えば、この日(東日本大震災の前日)に完成したことが、その後の運命を暗示していたのかもしれません。
写真は控えをつける直前のもので、この後の良い写真がありませんので、言葉で補足をしておきます。
高さ1.5m程度で斜めに90角を土台と柱に緊結をしております。
写真は東から西に向かって取っており、冬に多い西風に対して、控えの方向が良くないことを知りつつ施工をしておりました。 |
3月11日午後3時頃。 もしかしたら地震の影響かもしれないのですが、強風が香川県を吹き荒れておりました。
写真の場所とその奥の控えが風に押されて抜けてしまい、下の写真のような状態になりました。
土台が45x90で薄く、ビスの効きがあまり良くなかった(控えから下向きに90mmのコーススレッドを打っていました)のが原因ではないかと考え、M8のコーチボルトに打ち直しました。
それからしばらくは多少東に向かって押されていることが分かっていましたが、倒壊するようなことはなかったのです。
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2015年7月。 台風が直撃しました。南から北に抜けて、現場の20km程西を通りましたので、風がいろんな方向にまわったものと推測をされます。
今度は完全に倒壊をしてしまいました。
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裏(北側)から見た様子です。
庭を囲むように北と西がフェンスで、東が建物。
南からの強風に押されてこのような状態になってしまいました。
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北側を中から見たところです。
土台と柱が完全に外れてしまいました。
一部笠木も壊れております。
いずれもコーススレッドが引っかかれたように抜けておりましたので、ウエスタンレッドシダーの柔らかさがあだになったような感じがいたします。
(同日、台風にもっと近い場所の2mのフェンスも被害をうけましたが、そちらはビスがネジ切れており、木材は傷ついていませんでした。 ちなみにそちらはヒノキでした) |
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右が北側で、左が西側です。
西側は、北側と違って、控えも柱も完全に抜けておらず、ぐらぐらでしたらなんとかたっていました。
南風をまともに受けた北側にものすごい力が掛かったことが分かります。 |
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こういう施工を結構やっているのですが、土台側から柱に向かってビスを打っております。
ビスが折れておりませんので、木の方が負けたのが写真で分かります。
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直した時に私が日本に居ませんでしたので、完成写真がないのです。
会社の近くでしょっちゅうココには行っておりますので、そのうち後日談をかければと思っております。
ちなみに、全面やり替えをしております。
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