HOME › ウッドデッキのある風景 › 杉防腐加工材でウッドデッキを組みました
2018年1月13日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
3回にわたって杉防腐加工材が道路関連の施設に使われていることをご紹介しました。
杉防腐加工材の耐久性能は公共の施設でご確認いただけますが、ウッドデッキの参考にはならなかったかも知れません。
年末に香川県高松市で杉材のウッドデッキを作りましたので、最後にそちらをご紹介いたします。
間口3.6m×奥行き1.8m。階段も手すりも無い一番シンプルな構造のウッドデッキです。
色もちや防腐性能に優れたシェーナステインのチーク色を塗装しています。
11月にご注文を頂いて、3週間掛けて杉材の製材・乾燥・防腐加工を行いました。
現場に行く前に荒切りをしてシェーナステインを2回塗装しています。
この工程や使った使った塗料。そして施工時のちょっとした一手間のおかげでこちらの杉ウッドデッキの耐久性には私は自信を持っています。
塗装前に荒切りをしたのは、片側の小口に色を塗るためで、現場施工中に手が入りにくい場所に色を塗る手間を省くための下準備になります。
非常にシンプルな構造になっているのですが、これだと一つ大きな問題が発生します。
土間のコンクリートは外に向かって勾配が付いていますので如何にキチンと施工をしてもウッドデッキを歩く振動でほんの少しですが、ウッドデッキ全体が外に向かって逃げて行くのです。
そのため何らかの補強を入れることが必要になります。
一般的には根がらみを入れるのでしょうがせっかくすっきりしたデザインになっていますので、今回は根がらみは採用しませんでした。
基礎にアングルで根太をビス止めして、動かないように工夫しています。
年末の追い込みの時期で、私が現場に長居をすることができず、その写真を撮ることができませんでした。
朝一番大工さんに指示をして、別の場所に走ってまたココに帰ってくる。そしてまた別の場所に走るという慌ただしさでしたが、大工さんが頑張ってくれて杉のウッドデッキは1日半で無事完成していました。
下塗りでシェーナステイン(チーク色)を2塗っていましたが、現場で組み立てた後で最後の上塗りをすることでより綺麗に仕上がります。
この3回目の塗装が味噌で、数年先の再塗装にも大きな違いができるのです。
もう一つ綺麗にしかも耐久年数を長くする工夫がこの写真に隠されています。
といっても現場ではハッキリと分かったことが、写真では微妙にしか写っていないのが辛いところです。
4枚アップにしていますが左から2枚目は上塗りをするときに材を裏返しました。
(写真は裏返してビス止めをしたところで、仕上げの塗装をする前です)
その時に手抜きをしたので、この材はビス穴のところが多少割れてしまいました。
問題の場所だけを更にアップしてみます。
左が手抜きをした場所で、右がキチンと作業をした場所です。
杉は柔らかいですので、下穴を空けなくても作業は可能です。 下穴を空ければより作業性には優れますがそれだけではまだ不十分です。
右は皿錐を使っています。
左は一旦施工していた材を裏返したのですから、下穴は空けていますが皿取りをしていません。
いくら下穴を空けていても、ビスの頭を押し込むときにこのように材が割れてしまうのです。
これが数年先の耐久性に大きな差を生じる可能性があるのです。
今回は防腐薬剤が内部まで浸透している材を使っていますので、この程度の割れは影響ないと思うのですけど・・・
と言うことで、杉の防腐加工材について4回に分けてご紹介をしました。
ウッドデッキネットでは、杉・桧の防腐加工材を販売していますが、即納することはできません。
ご注文後製材・乾燥・防腐加工をしています。
納期を3~4週間程度いただいていますが、最初に時間を掛けることで数年先に後悔しない耐久性の高い材を供給することができます。
ですからお急ぎの方には誠に申し訳ありませんが、防腐加工材の販売をすることができません。
その場合は、防腐加工をしなくても耐久性がある外国産の木材(ハードウッドやウエスタンレッドシダー、レッドウッド等)をご用命ください。
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