床張りについて

  

    

 ソフトウッドであれ、ハードウッドであれ、まったく反りがないものを取り揃えることは天然木を使う以上ありえない話です。

 そこでどうしても必要になるのが、矯正のテクニック。

 時々目地(3〜5mm)以上に反りがあるものは不良材だと言われる方がいらっしゃいますが、いろんな個性があるのが天然木のよさでもあるかと思います。

 曲がっている木もちょっとした工夫で、まっすぐに通りますので、目くじらを立てる前にちょっとだけお時間をください。

    

 まずはサーモウッドの26x140の材から見ていきましょうか。

 

 張り始めは、やはりできるだけまっすぐな材を使いたいところです。
 赤い点線が基準となりますので、ここはまっすぐになるようにして下さい。

 

 2枚目からは反っていてもねじれていてもノープロブレム。

 黒い矢印が材の反りなのですが、このように外に開くように並べます。

 スペーサーを挟み込んで、目地が一定になるようにしてまず青い矢印の部分をビス止めします。

 次にもう一方の端を青い矢印の方向にひきつけてビス止めをします。

 これで反りは矯正できたわけです。

 

 ソフトウッドや、ハードウッドでも20mm厚の材でしたら、おそらく手で矯正ができるかと思います。

 

 といってもこんな素直な反りばかりでもありませんし、ハードウッドの30mm厚だと人の力ではとても矯正し切れるものではありません。

 

 そんなときは下の方法だとどのような反りねじれにも対応できます。

 

 

 

 スペーサーを大量に用意して、一度に何枚かを並べます。

 このときは、反りやねじれの方向はそんなに気にすることはありません。

 

 この場合、3枚目と4枚目の隙間が大きいですね。

 7枚目もあまり性がよくありませんので、6枚目をまず仮止めしましょうか。

 

 青い矢印の部分に1本ビスを打ちます。

 その材を利用してバールでこじて材を上の方にひきつけていきます。

 材をひきつけながら一番外側の材にビスを打てば、きれいに目地が通るわけです。

 

 この場合は最初に見たようなケースと違って、気になるところすべてで同じような作業を繰り返します。

 

 

 

     

 一度ウッドデッキを腐った経験がある方は、こういう風に矯正をすることで、ビス穴が緩みやすくなり、その部分から水が浸入をして腐りやすくなると言われる方もいらっしゃいます。

 それは良い木を使っていないときの話。 良い木だとビス穴から腐るのはどちらかというとレアケースかと思います。

 そこに気を使うよりは、小口の風通しに木を使うほうが遥かに長持ちをします。

 

 ちょっと話の方向がずれかかりましたが、まずは美しいウッドデッキを作るためのコツをご参照いただければ幸いです。

 

   

ウッドデッキのある風景管理人の施工日誌

[戻る]

DMB大日本木材防腐株式会社・四国営業チーム  ■Tel 0120-337-256  ■Fax 0877-46-2931 ■Mail info@wood-deck.net

土日は、現場作業やイベントなどで留守が多いです。   事務所に来られるときは必ず事前にご連絡ください。