2005年6月
2004.06
去年デッキを施工した人からご紹介を受けて、広いバルコニーのウッドデッキを作ることになりました。
随分広いので、感覚的には屋上デッキといった感もあります。 こういった場所で気を使うのは、枯葉などがデッキの下に溜まって水が流れなくなること。
デッキの隙間(3〜4mm)から落ちるものですから、重さがあったり大きかったりするものは少ないと考えると、水で充分流れるものだろうと思います。 そこで、壁面付近にはホースを入れるだけの隙間を取ることと、排水路に塵取りを入れるスペースを取ることが条件とされました。
図面を見ていただけると分かりますが、当初は端は全てデッキパネルで着脱できるようにしようと思っていました。
現場でお客様と話して急遽変更。 端はビスを緩く留めて、塵取りスペースだけデッキパネルを採用することに。 これで見た目も随分スッキリしました。
29.34u (6x3.5m , 3.3x2.2m)
図面>>>JW_WIN PDF
木拾い( エクセル)>>>
施工時間
施工時間 2日 (延べ6人)
調整束を使えば、こういった高さが無いデッキは本当に簡単です。 とりあえず調整束を付けて根太を敷いて後から水平器を使ってレベルを合わせます。
あとは床板をドンドン貼るだけ。
書くネタがないなぁと考えていたら、そうこの1年で工具を随分揃えたことに気付きました。
そこで、今使っている工具をご紹介しようと思います。
まずはビス止めに大活躍する工具から。
当初は自宅にあった充電式のインパクトドライバー(ホームセンターで\8000くらいで特売されているもの)を使っていました。 力が弱いのは下穴を丁寧にあけることで何とかなるのですが、如何せん電池が弱い。 秋頃にはビスを十数本しか留められなくなっていました。
そこで10月より1現場で1つずつ工具を揃えることにしました。
現場の作業性を考えて、プロ用の工具でコストパフォーマンスに優れたものを買おうとホームセンターに行ってみると・・・
あれ? 自分が欲しいものは置いて無いんですね。 いいものはちゃんとしたルートで買うのが一番。 と言うことで遅ればせながら街の金物屋さんと付き合うようになったのです。
一番最初に買ったのが写真右のコード付きインパクト(マキタ6954・定価\37,000)
これで充電の心配がなくなったのですが、力が強すぎて素人の私には使いこなすのに時間が掛かりました。 真っ直ぐに押さえつけないとビスの頭を舐めてしまいます。
写真のような足場がしっかりとしているところでは威力を発揮しますが、ちょっとふらつくようなところではNG。
パーゴラを作った現場(VOL9)で大工さんにアドバイスを受けて2個目を物色することに。
次に買ったのがドライバドリル(日立DS13V・定価\32000)。
これはいいです。 インパクトと違って打撃が無い分スムーズに穴あけやビス止めができますし、トルククラッチで余分な力が入らないようになっていますので、細かい作業にも最適。
1台で全てを兼用するならインパクトよりもドリルドライバがいいと奨めている人が多いのも納得です。
でも私が買った機械はちょっと重すぎ。 やっぱり素人には扱いにくいですが、写真のような穴あけには必需品です。
最後に充電式インパクト(マキタTD130DRFX・定価\55800)。
これはいいです。リチウムイオンの14.4V 充電器に冷却ファンが付いているので真夏でもバリバリ充電します。
しかもコード付きに比べてスピードのコントロールもしやすいので、最初から使いこなせる優れものです。
現在は、コード付を下穴に、これをビス止めに使用しています。 いいものはいい。 使用頻度が多い人には一押しです。
番外編
これは家からもってきたものですが、振動ドリル。(ホームセンターの特売・7000円程度)
コンクリートへの穴あけに必需品です。
写真のようにコンクリートビスを打つときに下穴あけに使用します。 これは今のところ使用頻度が少なく、買い換えに切羽詰まっていると言うわけでは無いのでしばらく使うのでは無いかと思います。
単に穴をあけたりビスを留めたりするだけのことですが、それぞれに適した色々な工具があるものですね。
去年の夏ハードウッドの施工に当たって困り果てたのはビス止め。 だからでしょうか? ビス止めにはいろいろ工具を買ったのですが、切る方にはお金をかけて無いんですよね。
主に使っているのが、写真の丸のこ(ホームセンターで\2980)とフリーアングル(金物屋さんで\4800)。
丸のこはこの値段で木工用のチップソー付きと超お買い得。 と言いたいところですがやっぱり使ううちに不満が出てきました。 大工さんの丸のこに比べて圧倒的に切れ味が劣る!!
なんで???
と思ったら大工さんが教えてくれました。
右がホームセンターで\880のチップソー。 左が金物屋さんで\3000のチップソー。
右は捨てるものなので歯が欠けているのですが、それよりも歯の数。 右は40、左は52。 ここで切れ味の差が出るのですね。 歯の強さがどうとか言うのは一目で分かりませんが、これは一目瞭然。
こういったところを少しづつ手を抜いているのが廉価製品みたいです。
今のものでも使えないことはありませんが、今後のためにも近いうちに良いノコを買いたいものです。
DIYでも同じでしょうが、安い工具でも用は足りるのですが、使っているうちに何かしら不満が募ります。 一度に全部の工具を揃えるのは無理ですが、一番必要に迫られるものにはある程度お金をかけると一変に作業性が変わることもあります。
去年は結構ホームセンターで工具や消耗品を買っていたのですが、最近はほとんど金物屋さんで買っています。 取り寄せに数日掛りますが、品質面でも価格面でもホームセンターより金物屋さんに軍配が上がります。 ウッドデッキをしていなければそんなことにも気付きませんでした。 やっぱり餅は餅屋と言うことなのですね。
2005年11月 皆様に感謝をしながら・・・ 杭田正夫
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