ハードウッドにすべきか?
ソフトウッドにすべきか?
木の風合いはソフトウッドの方が自然ですし、柔らか味があります。
また加工性も軽く柔らかい分いいですので、そういったことを望む場合はソフトウッドをお奨めします。
耐朽性重視で、無塗装の風合いを楽しむならやはりハードウッド。
ハードウッドの中ではいろいろな樹種をご紹介しています。
単純に順番をつけることができればいいのですが、天然の木材ですので、その時流通している材の品質面も考慮をしなければいけないため、今日の点数が明日の点数と同じというわけではありません。
そういった点も踏まえて、2008年11月現在の状況からご案内をいたします。
イペ(ブラジル)
耐朽性、材の素直さ、暴れにくさ、肌触り
こういったウッドデッキ材に求められる条件を総合的にクリアーした材として、この材は最も性能面に優れた材であるかと思います。
2007年以降伐採規制がとても強化をされ、入荷が激減しているのは辛いところですが、それは合法的な木材しか流通をしなくなったという証であると思って頂いたらいいのではないかと思います。
ビリアン(マレーシア・インドネシア)
イペに次いでというかほぼ互角な材として性能面で安心できる材です。
欠点として、赤い灰汁が出ることとや、細かい干割れが入ることがありますが、次にあげる材に比べると確実に長所の方が勝っています。
このあたりは長所を取るか、欠点を嫌がるか。
人により別れることろかとは思います。
旺盛な需要に供給が追い付いておらす、20x105・90x90といった人気サイズが常にタイトですので在庫状況には要注意です。
セランガンバツ(マレーシア・インドネシア)
性能面では上二つには大きく水をあけられているといっていいかと思います。
ただ、原木の量がウリンとは桁外れにこちらが多く、この材の流通量が現在より少なくなることはちょっと考えられません。
今後のスタンダードと私は見ています。
ここまでがメジャーな材。
ここからは最近入荷が多くなってきた材です
マニルカラ(マサランドゥーバ・カンドーレ)
(ブラジル・インドネシア)
2005年に大フィーバーした材です。
とても木肌が滑らかですので、おそらくサンプル材を見比べたら皆さんこの木を支持されると思います。
反り・割れが目立つ木ですので、5年先の評価をきちんと見極めないと、この材の真価を語るのはどうかと思います。
あくまでも2番手グループの一つという評価であって、2番手グループの中では抜群にいい材であると思います。
インドネシア産のカンドーレは今後入荷が増えてきそうなニューフェイスです
イタウバ
(ブラジル)
2006年に大フィーバーした材です。
ご紹介をしているハードウッドの中では最も柔らかく、施工性に優れています。
多くのDIYerから支持をされた樹ですが、最大の難点は安定供給できないこと。
非常に産地が狭い木で、流通量も少なく、需要に応えるだけの輸入を安定的にすることが不可能なのです。
クマル
(ブラジル)
イペが入荷不安定になるとどこからか突然現れる材で、イペが安定供給をされているときにはほとんど見かけない材。
この言葉でこの材がどういう立場にあるものかご理解をいただけるのではないかと思います。
ただ、この材は磨くととても奇麗になります。
デッキ材としてはイペの2番煎じにすぎませんが、フローリングとかテーブルの天板のような使い方だとピカ一です。
この他にも新しい樹種が今後次々出てくると思います。
新しい樹種には長所がありますが、必ず何らかの大きな欠点があります。
そういったことも踏まえて樹種のご選択をされてください。
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