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2021年9月17日
こんにちは。ボーフです。
現在DMB四国では、
2×4(枠組み壁工法)でDMB四国事務所の新築工事をしております。
外壁をする前との比較です。
外壁で全く印象が変わります。それだけでなく天気の良し悪しでも雰囲気が違います。
人間の視覚は面白いです。建物の内側はもっと違います。
上は縦継ぎ。下は継いでいないウェスタンレッドシダーの羽目板、
全く雰囲気が違います。私は上の写真がキレイに見えます。
皆様はどうでしょうか。これも人によって違うと思います。
これは塗装前の状態です。塗装後は木目、明暗がはっきり出てきて美しいです。
来週以降は建物内部に潜入していきたいと思います。お楽しみに。
~デッキ材について~
ハードウッドだけがデッキ材ではありません!
SPF材のウッドデッキについての過去のブログ
*四国新事務所はSPF材を使っています*
2021年9月12日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
セランガンバツ材でウッドデッキを組む場合の木取りの考え方の続きを進めます。
幅は前回書いた通りで、お好みでご選択ください。
定期的にご注文を頂く方は、在庫の安定性を考えると105幅がお勧めです。
さて、では厚みはどうなのでしょうか?
単純に見た目がしっかりしているのが好みの方は迷うことなく30mmがお勧め。
でも多くの方はコストパフォーマンスや、施工性を考えて20mmをご選択いただいています。
厚みの選択基準っていったいどうなのでしょうか?
ウッドデッキネットで木材のみの販売をしていますが、残念ながら間違った選択をされている方が結構いらっしゃいます。
床板の厚みを決めるのは、下地である根太の間隔(ピッチ)と大きく関連をしています。
多くのウッドデッキの指南書に掛かれている900mmピッチで下地を置いてみました。
一方私が設計施工をする場合に基本とする500mmピッチで下地を置いてみました。
どちらがしっかりしているかは一目瞭然。
500mmピッチだと、しっかりしたウッドデッキの床板になりますが、900mmピッチでは歩いていて明らかに違和感を感じるくらい床板が撓みます。
住宅だと建築基準法等や、枠組み壁工法共通仕様書等で床の組み方の規定がありますが、天然木でウッドデッキを組む際は、そんなきちんとした資料はありません。
いろんな指南書があって、もっともらしく書いていますが、構造計算をしているわけでもなく、ある面経験に基づいた構造を案内しているに過ぎません。
偉そうなことを書きましたが、私もそうで、25倍の法則というのは常々の経験と、とあるハードウッド輸入業者から聞いた数字に過ぎません。
でも、実際にウッドデッキを組んでいてこの数字に当てはめるとしっかりしたウッドデッキを組むことができますので、正解だと自分では思っています。
床板20mm厚×25倍=500mm。
これがこの写真の根太ピッチなのです。
もう少し広くして見たらどうでしょうか?
600mmピッチ(床板の厚み×30倍)
私は体重60kgですが、歩いていて違和感を感じるほど弱くはありません
ただ、横で見ていると明らかにしなることが分かりますので、25倍が適正ピッチ。30倍が限界ピッチ。 それより広いのはNGピッチ。 という風に私はとらえています。
ここで完成写真に戻ります。
出幅が910mm。
根太を両サイドだけにすると、20mm厚の板だと45.5倍で論外のNGピッチ。
真ん中にもう一本入れれば、455mmピッチ・22.75倍となって、非常にしっかりしたウッドデッキになります。
床板を30mmにして真ん中の根太を外した場合は、30倍を少し超えます
これでもダメとは言いませんが、別の観点で見るとNGです。
それは、木材の反り。
根太を3本入れることで、反っている材の矯正が容易にできます。
なので、この案件の場合、30mmの床板を選択するということは私にはちょっと考えにくいのです。
木材販売は全国どこでも可能ですが、工事が絡むと、施工できる範囲に限界があります
と言っても、今月私は九州までウッドデッキ工事に行きますし、来月sleeper君は東北まで工事をしに行きます
数年前に沖縄でも施工していますので、お話の内容によってはどこでも施工に伺います
2021年9月11日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
めっきり秋風が吹いてきましたが、いい汗をかきに西に東に走っています。
今週は兵庫県の仕事をしながら、香川県でウッドデッキとウッドフェンスの工事中。
その現場で、そういえば、25倍の法則書いたことがなかったなあ。
若いボーフ君も入ったことだし、初心に帰ってウッドデッキの設計時に私が考えていることを皆さんにお伝えしたいと思います。
まずは完成写真をご覧ください
6月に香川県善通寺市で施工した現場です。
セランガンバツ材で、間口6408mm・奥行910mm・高さ470mmの縁側風ウッドデッキです。
部材は私が常に使っている木取りをしています。
床板 20×105 隙間3.2mm
根太 45×70 根太ピッチ 405mm
大引き 45×70 大引きピッチ 915mm
束 90×90 束ピッチ 915mm
ウッドデッキを普段施工している人なら、図面を書かなくても木取り・発注・施工が可能ですが、うちのボーフ君のような初心者にこれだけで、ウッドデッキを組んで来い!!
って言っても、何にも前に進まないのは必至。
ちょっと長期連載になるかもしれませんが、ウッドデッキの木取りや施工の考え方を超初心者向けに書いていきたいと思います。
まず最初に床板のサイズの選定に関して説明します
ウッドデッキネットでセランガンバツの販売ページをご覧ください
床板に使えそうなサイズは次の5種類
20×90 ・ 20×105 ・ 20×120 ・ 30×105 ・ 30×120
どれを使うかは、好みになりますが、選定のコツを書いておきます
色は日焼けですので、無視してこの2枚の木材の雰囲気を見てください
セランガンバツは、90幅・105幅・120幅をご選択いただけます
狭い木材を使うのと、幅広の木材を使うのとでは、完成した時の印象が大きく違います
今はほぼフルラインナップ在庫がありますので、あなたの好みで選択してください
プロの場合は、今の在庫状況だけではなくて、常時入手しやすいものを選んでおいたら、余った材を次の現場に活用できます、
なので、私は常時在庫が豊富な105幅を選択することが多いです
厚みもプロだと決めている人が多く、私のように20×105を多用する人もいれば、30×105をいつもご注文いただく方もいらっしゃいます
断面が大きい材が、見た目にしっかりしていますし、耐朽性にも優れています
今回は、それはおいておいて、実用面を考えた設計ポリシーをこれから何回かに分けてご案内していきたいと思っています
20mm厚を選択するか、30mm厚を選択するかの一番のポイントが25倍の法則なのです。
という前振りをして第一回は終了させていただきます。
その2に続く>
木材販売は全国どこでも可能ですが、工事が絡むと、施工できる範囲に限界があります
2021年9月10日
こんにちは。ボーフです。
現在DMB四国では、
2×4(枠組み壁工法)でDMB四国事務所の新築工事をしております。
外壁は完成間近になりました。
今回注目していくのは入口すぐの吹き抜けの天井です。
ウエスタンレッドシダーの羽目板です。ウッドデッキネットで購入可能ですよ。(宣伝すみません。)
板目と柾目のMIXです。それだけなく、色も1本ずつ違います。
大工さんが考えて1枚ずつ貼っています。
写真を撮るのが下手ですみません。
近くで見るときれいです。現段階では、すべて貼り終えていませんので、、
次回、報告致します。お楽しみに!
~デッキ材について~
ハードウッドだけがデッキ材ではありません!
SPF材のウッドデッキについての過去のブログ
*四国新事務所はSPF材を使っています*
2021年9月5日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
日頃時間に追われていることが多く。ブログもなかなか更新できておりません。
今回のシリーズはこれでいったん筆を置かさせて頂きます。
今年は雨が多くて、現場作業は大変でした。
明石大橋が霧で何にも見えないこともありました。
台風で暴風雨の中、大鳴門橋の通行止め解除を待っていることもありました。
雨をうまくかいくぐったと思っていたら、突然とんでも無い土砂降りに打たれたこともありました。
いつもなら、「雨は工事中止」にするのですが、今年はギリギリまで頑張りましたので、「普通の雨なら決行」と判断基準がおかしくなっていました。
兵庫県西宮市の最終日。
午前7時前に淡路SAを通過しました。
いつ以来だろうか。
ここで雲一つない晴天を見たのは。
こんな晴れやかな気持ちで施工最終日を迎えることができたのは。
やっぱり青空だとウッドデッキも映えますね。
床板は、20×105
手摺は、12×100
もう踏み抜く心配は要りません。
真夏はちょっと暑いですが、これから来る秋にはこの広いウッドデッキで景色を楽しみながらカフェでもしてみますか。
扉も付けていますので、ワンちゃんの遊び場としても最適。
そう。このマンションペット可なんです。
いろんな理由で傷んでしまったウッドデッキを見ましたが、全部取り換えてるのもありですし、ダメな部分を最低限補修するのもあり。
完全に腐ってしまう前に、ぜひ私にご相談ください。
木材劣化診断士として、きちんとしたアドバイスや、補修等の施工をいたします。
但し、私が居るところは香川県坂出市です。
動ける範囲に限りはありますので、悪しからず。
木材劣化診断士の資格者がきちんと診断・アドバイスをいたします。
2021年9月4日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
前回は、会社から30~40分で行ける現場のご案内をしましたが、そこから更に2時間半東に進んだところの話をしたいと思います。
(現場の施工開始時間は、同じなので、会社を出る時間が7時過ぎなのか、5時前なのか。はたまた今やっている現場だと3時半。 うーん。やはり遠いと大変やなあ。)
兵庫県西宮市のマンションのウッドデッキの張替え工事。
まだ5年ちょっとしか経過しておらず、写真を送ってもらったところ、綺麗なのです。
いつものことで、現調無しの一発勝負に行くことを決めて、お客様にいろいろ写真を送ってもらいました。
樹種不明のソフトウッドのウッドデッキで、色はしっかりしていますので、再塗装はしていたものと思われます。
何で床板が波打っているのかは謎ですが、これならビスを打ち換えるだけでも十分使えるのじゃないかと思いました。
初めから全部取り換えるつもりでご依頼が来ましたので、例によって一度も現地での打ち合わせをせず、解体に伺いました。
あれ?
予想より傷んでいる場所が多いぞ
梅雨時だったこともあって、木と木の接点には白いカビがびっしり。 かなり柔らかくなっている部分もあって、しかも無理して上から踏んだら、バリ!!!!
「最低限の補修なんて余計なことを言わずに本当によかった。」
と心の底から思いました。
ビスは全然効いていませんので、解体は楽なもんです。
半日で完全に解体完了。
7階までの搬入や搬出を含めても午後3時には現場を後にすることができました。
さて、今回は世にも珍しい話ですが、5~6年ほどでボロボロになった理由は、環境でも構造でもメンテナンスでもありません。
絶対に外部で使ってはいけない木材を使っていたのです。
今回の樹種はヨーロッパ産のホワイトウッド。 住宅用材としてはとても良い木材ですが、水にはめっちゃ弱いので、外部での使用はNG。
20年近くこの仕事をしていますが、樹種選択のミスというのは実は今回でわずか2例目なのです。
なので、耐久性アップの要件として次の順番を付けているのです
1.環境 2.構造 3.樹種選択 4.適切なメンテナンス
ただ、この4項目の中で、4番目のメンテナンス不足が主たる原因で腐った例というのは未だかつて見たことが無いのですが・・・
(多くの人が再塗装を怠ったから腐ったと言いますが、それより上位の理由が、環境・構造・樹種選択にあります。 それを無視して、お施主様のメンテナンス不足を理由にしているのは違うと思っています)
さあて2日目から作業開始なのですが、わずか5年しかもたなかったおかげで、束のマルチポストは再利用可能。 これはめっちゃお得な現場じゃありませんか。
木材劣化診断士の資格者がきちんと診断・アドバイスをいたします。
2021年9月3日
皆さんこんにちは。 アイアンウッドです。
関西の施工例ばかりご紹介していますが、私がいるところは香川県坂出市。施工例ももちろん県内が一番多いです。
といっても、今回のネタで地元は今日書く案件だけなのですが・・・
香川県高松市で樹種不明のハードウッドの一部張替え依頼がありました。
ご依頼時に頂いた写真ですが、写真だけ見てもドコも傷んでいる場所はありません。
ちょっと変わったサイズで、23×135のハードウッド。
このサイズでピンとくる方もいるでしょうが、某大手会社が以前販売していた材です。
今回は下請けで、しかも現調無しの一発勝負。
元請さんの言われるがまま、次の材を用意して現場に行きました。
23×135×2000の材を4本
60×90×500の材を4本
私がメインで施工をした関係で、一番肝心な腐朽していた部分の写真がありません。
いきなり、完成写真です。
階段の床板を3枚と、幕板を新材に交換。
根太を1本新材に交換。
勝手口付近の床板を2枚裏返しました。
キシラデコールを塗装して完成。
と日記には書いておきます。
っていう風にごまかしてもいいのですが、現場ではいろんなことがありました。
床板を裏返したこと自体が想定外で、勝手口付近の床板や根太はすぐに危険なレベルではありませんが、床板と根太の接点に腐朽が見られました。
階段の根太材も1本交換という指示だったのですが、実際には3本ダメで、偶々持っていたビリアン(ウリン)材の90角を現場で挽き割って3本交換しました。
ソフトウッドのデッキ材が数年しか持たずに張替え。
というのは、いろんな人が書いていますので、多くの人はそういう認識でいるのだと思いますが、ハードウッドでも10年以下でダメになっている現場を散見します。
その原因は、ハードウッドだと腐らないからいい加減な設計・施工をしても大丈夫だという誤った認識から来ていることが多いので、耐久性アップのポイントの順番は樹種選択が一番ではないと言うことを感じます。
このお宅では、勝手口と階段が一直線にありますので、その部分が一番よく歩く導線になっています。
腐ったウッドデッキを見ると、樹種を問わず、一番よく歩く階段やその周辺の床板のビスが抜けて、水が溜まって腐朽した。 というケースが結構あります。
今回はその典型みたいな施工例で、構造面でもう少し考慮していれば、もっと長持ちしたのになあ。
っていう案件でした。
全2回の針葉樹の補修現場と違って、今回は一番拙い部分に少し目をつぶって補修しましたので、数年先にもう一度再補修のご依頼が来るものと思っています。
ウッドデッキネットでいろんなハードウッドをご紹介していますが、性能はピンキリです。 「硬くて重いから腐らない」というのは誤った認識で、そこをきちんと説明しているサイトや、施工会社は残念ながら私は一度も見たことが無いのです。
木材劣化診断士の資格者がきちんと診断・アドバイスをいたします。
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