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2020年6月24日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
続きを書こうと思いながら、時間に追われる日々で・・・
第4弾は詰め込んで書きたいと思います。
ウッドフェンスから少し外れますが、広島県尾道市・以前紹介したイタウバのパーゴラ付きのウッドデッキの話です。
2017年1月に施工して、1年後の様子です
伺ったのは、「柱が折れている」という電話が掛かってきたからなのです。
写真では分かりにくいかもしれませんが、左の方に向かって柱が反っていて、家との隙間が1年前よりかなり大きくなっていました。
構造上、上の方で矯正することができません。
反った材を元に戻すことも不可能ですので、取り合えず床板を外してみました。
これだけしか高さがありませんので、できることは限られますが、なんとか見栄え良くすることはできました。
手直し後の写真ですが、写真だと反りが酷くなっているように見えますが、実際にはかなり良くなっています。
家との隙間を上と下で見比べてください。
この現場で、イタウバの暴れは想像していたより遥かに大きいことを感じた次第です。
それから2年。 今年の春に香川県綾歌郡でイタウバの12×105の材を販売した方のお宅に伺いました。
施工から2週間ほど経っていません
正面から見ると綺麗なのですが・・・
うーん。 写真だと思ったより綺麗に見えますが、かなりガタガタになっています。
柱ピッチは1mでこれですから、イタウバをフェンスの横板に使うのは、ちょっと勧めない方がよさそうですね。
別の樹種ならどうでしょうか?
2017年夏にセランガンバツの12×100の板を販売した、香川県坂出市のお宅です。
屋根は無いのですが、近くにカーポートがあるおかげでしょうか?
2年半経過した割には、木の色がかなり残っています
屋根が近くに無いところだとこんな感じ。
通りはきちんと出ていますので、イタウバのように反ってガタガタになっているという感じはしません。
ただ、セランガンバツはビスの部分が黒っぽくなりますので、雨だれで見た目は美しくないんですよね。
最後に香川県坂出市で、昨年木塀の補助金を使ったお宅
手前が今回新設したヒノキのフェンス。 奥に見えるのが、セランガンバツ12×100に塗装をしたフェンス。(2年経過)
今回いろいろ見たけど、私はセランガンバツに塗装をしたのが一番良く見えました。
ヒノキの塗装が2番手と言うことで如何でしょうか?
2020年6月15日
みなさんこんにちは。 アイアンウッドです。
香川県高松市の我が家のウッドフェンス? のメンテナンスの話を続けます。
イタウバの方は見違えるように綺麗になりました。
こちらがメンテナンス前(施工から3年半経過)
こちらがメンテナンス後
なんとか反りも収まりましたし、塗料もうまくのりましたので、新品に変えたのか? と見間違うくらいの状態になりました。
ちなみに塗料は、3年半前に塗ったのは、シェーナステインのウォルナット。
今回は、会社に少しづつ残っていたいろんな色の塗料を混ぜました。(記憶だよりですが、シェーナステインのメイプル・ナチュラル。キシラデコールのオリーブ・バリサンダ・ジェットブラック)
ウォルナットよりは黒っぽさが勝ちましたが、まあこれも気分転換でありでしょう。
ソフトウッド継ぎはぎ軍団(ヒノキ防腐加工材・ウエスタンレッドシダー)のメンテナンス前がこちら。
3年半前にシェーナステイン・ウォルナット色を塗って、放置をしておいたのですが、まだまだ色は残っていて、再塗装をしなくても十分綺麗です。
メンテナンス後がこちら
間違い探しのような話ですが、一番上にヒノキ防腐加工材 18x90を一段追加をしました。
色はイタウバと同じで、少し黒っぽくなりましたが、イタウバのように激変したという感じはしません。
元々良いものが、より良くなった。 という感じでしょうか。
浸透性の塗料に関しては、吸い込みの状況により、大きく発色が変わります。
イタウバだと、油分が強すぎで、新材に塗装をしてもほとんど塗料を吸い込みません。 色持ちは最悪で、イタウバに塗装をする場合は、かなり頻繁に再塗装をする必要を生じます。
ヒノキや、ウエスタンレッドシダーだと、よく浸透しますので、発色もしっかりしていますし、色持ちも良いです。
塗料缶に塗装面積を書いていますが、2倍くらい幅を持っています。
その幅が、実際にいろんな木に塗ると実感できます。 面積当たり塗料を多く使ったときは色持ちが良くて、少なかったときは色持ちは良くないのです。
皆様から良くいただくご質問の中に、ハードウッドに塗装をしたほうが良いですか? とか、ソフトウッドは塗装をしないとダメですか? ということがあります。
今日のブログが私なりの回答です。
なお、ハードウッドで無塗装で放置をしておいて、数年先に塗装をした場合のことは、ウッドデッキネット・情報サイトにいい例がありますので、そちらをご覧ください。
まだメンテナンスから2か月しか経過をしていないので、一夏超えてから、この件はもう一度検証をしてみたいと思っています。
2020年6月14日
みなさんこんにちは。 アイアンウッドです。
香川県高松市の我が家のウッドフェンス? 2016年秋に施工して1年目にガタガタになっていることに気づきながら、2020年春まで放置をしていました。
世間では新型コロナウイルスの影響が深刻になって、急に全国で自粛ムードが広がった頃。まだ巣ごもり特需が発生する直前でで、めちゃくちゃ忙しくなる前の4月5日に重い腰を上げて、メンテナンスというか、補修工事をしました。
左・駐車場の横板がイタウバ。 向こうの駐輪場の横板がソフトウッドの継ぎはぎ(ウエスタンレッドシダー・桧防腐加工材)フェンス。
3年半前にシェーナステイン・ウォルナット色を塗っていたのですが、イタウバの方は完全に塗膜が剥がれています。
ソフトウッド軍団の方はまだ綺麗なんですよね。
ただイタウバが北向きで、ソフトウッド軍団は西向きですから、本当はそちらの方が色が持たない環境下にあるのですけど・・・
色は今度書くとして、イタウバのガタガタを何とかしないと格好がつきません。
フェンスの柱ピッチは1.7m。 こりゃ飛ばしすぎですよね。
真ん中に暴れ防止の縦桟を1本入れました。 樹種は現場に転がっていた米松の防腐加工材。 こんな感じで我が家の樹種選定は適当。 ベストの樹種選択をしているのではなくて、そこにあるものを有効に使っているにすぎませんが、それで十分満足していますし、このフェンスを見た人は皆さん感心されるので、これで良いと私は思っています。
とにかく矯正してビス打ち。
何とか格好がついてきました。
向こう側にも桟を入れて、遠目には何事もなかったかのようにうまく矯正完了。
これで柱ピッチは約85cm。 残念ながらイタウバはこれくらい狭い柱ピッチでもよく見ると波打っていますので、イタウバの12×100をフェンス板に使うときは、柱ピッチは90㎝くらいが精いっぱいといった感じでしょうか。。
一方ソフトウッド継ぎはぎ軍団はこんな感じ。 柱ピッチは約90cm。
手前の下の方はその真ん中で継いでいますので、横板は50cm弱しか無い物まであるのですが、それでもイタウバよりは通りが出ています。
私の施工例は、15年くらい前には1.8mくらい柱を飛ばしていたこともありましたが、段々ピッチは狭くなっていて、今は一番飛ばしているときで、1.3m(4mの材で3スパン)。 通常は1mピッチにしています。
どんな木材でも大なり小なり反り・暴れがありますので、できる限り短いスパンで矯正をしないと、ガタガタになるからです。
今日お見せしている3樹種だと、明らかに反りの程度が違っています。
一番反っていないのがウエスタンレッドシダー。 かなり反っているのが桧。 思いっきり反っているのがイタウバです。
木が硬い・柔らかいもあるかと思いますが、それ以上に元の木の性の違いを感じるのです。
イタウバファンには残念なことをお見せしているのですが、イタウバはウッドデッキネットでご紹介している木材の中で、最も反りが大きく、経年変化で思いっきり暴れる木なのです。
ですから、イタウバをフェンス板に使うときには、柱ピッチをできる限り狭くして、ビスを多く打って矯正をすることが一番のコツになります。
ということを知ってご購入いただくと、満足したウッドデッキ・ウッドフェンスが出来ますが、知らずに買ってガタガタになったときは寂しい気持ちになるものです。
イタウバが悪い木だと言っているのではありません。 イタウバの長所・短所をきちんと知ったうえで、適切な使い方をしてほしいのです。
2020年6月13日
皆さんこんにちは。 アイアンウッドです。
今年は梅雨の前半から雨が降り続きますね。 現場作業には最悪の気候になって、落ち着かない日々を過ごしています。
これから書くネタは、今年の巣ごもり特需で一番良く売れた薄板の話です。
ちょっと遅きに失した感じもありますが、これからフェンスをお考えの方も多いと思いますので、参考にされてください。
これ私の自宅です。2016年に香川県高松市で、築35年の中古住宅を〇〇万円で購入。
古家なので、半年かけて好き勝手にリフォームをしました
もちろんウッドデッキ・ウッドフェンスetc.はいろんなところにあって、樹種もいろいろ。
イタウバ・マサランドゥーバ・イペ・ウエスタンレッドシダー・桧(防腐加工材)といろんなシチュエーションでいろんな木を使いました。
今回はフェンスに絞った話ですので、入り口の屋根付きのフェンス?をご紹介します。
こちらのアングルが何時も見ている方角なのです。
左の駐車場の部分の横板は、イタウバ材の11×105(30×105を薄割特注)
向こうの駐輪場の横板は、ウエスタンレッドシダーや桧防腐加工を寄せ集めて作ったもの
実は、これは現場からの引き上げ材で、イタウバの方はクレームがあって持ち帰った材で、ビス穴がところどころ空いています。
ソフトウッドの方は、長さも寸足らずで、継ぎはぎだらけ(一番短いのは50㎝くらいしかないです)。 お世辞にもお客様には絶対にしない施工方法を取っています。
最初は、イタウバの方が綺麗だったのです。 継ぎはぎのソフトウッドはいろいろひねっているし、色目は揃っていないし、やっぱりお客様の家だとこんな施工できないよな。 って思っていたんです。
1年経過した時のイタウバの方を撮ってみましたが・・・
あれ????
ガタガタですよね。
アップで見たらここまで波打っています
こりゃちょっと格好悪いですよね。
って思いながら、今年の3月まで放置をしていたのです。
2020年6月5日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
巣ごもり特需が収まっていないのに、補助金アゲイン。 今年はちょっと出遅れましたが、それでもなんとかお客様と話をしていた案件のうち8割程度は申請の権利を取ることができました。
とはいえ、今年は初日からすごい出足でしたね。 6月1日午後3時に受付が開始されて、なんと1時間半で受け付け終了。
去年慣れている人以外で、権利取れた人いたんでしょうか?????
さて、忙しいと言っていては先に進むことができません。
3月のホテルの工事の話は今日で最終回にしたいと思います。
やっぱりこうでなくっちゃ完成写真とは言えないですね
ホテルのプレオープンの日にパチリ。
いろいろ木で作ったものが、見えますが、私の担当分はこの写真では床板だけです。
ヒノキ防腐加工材にシェーナステインメイプル色塗装とこれまで書いてきたのですが、嘘をついていました。
実は、「この風景に馴染むように。」という木化推進のボスから指令があって、メイプルをメインにいろんな色を調合していました。
調合比率はボスにも秘密 (笑い
アップにしてもめっちゃ馴染んでいるでしょ。
どの角度でもめっちゃなじんでいるでしょ。
この指示をした人のネーミングなのですが、木が時を経ていい感じに枯れた色のことを「榯美色」(ときみいろ・1文字目は木編に時)といいます。
今もきれいですが、大事なのは、数年・数十年先。
榯美色になって、いい感じになったのをぜひ見てみたいものですが、この場所には宿泊しないと入れないんですよね。
こちらのプランター兼ベンチは外にありますので、どなたも見ることができます。
来月Go To キャンペーンも始まるという話もあります。
2万円補助があれば、ここの宿泊費もかなり軽減されますので、ぜひ道後温泉に皆さん来てみてください。
さて、ここまで頑張りましたので、次回も全国「木化」大作戦に乗っかりたいものです。
今度はどんな依頼があるかな?
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