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2018年3月8日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
前回に引き続き、ウエスタンレッドシダーのフェンス材の塗装の話です。
前回お見せした材をアップにして見ました。
左がラフで右がプレナー。って書かなくても今度はよく分かるかと思います。
シェーナステイン・ウォルナットを1回塗りです。
ラフ面は黒っぽく発色をしていて、プレナー面は明るめに発色をしています。
塗装中を見て頂くと、その違いがより鮮明に分かります。
これが浸透性塗料の特徴にもなります。
表面が滑らかな材だと、塗料の浸透性は悪く、本来の色がなかなか発色をせず、下地の色が透けて見えます。
前回書いたとおり、ラフ面は4倍の塗料を使っていますので、こちら下地には関係なく、塗料の本来の色に近い発色をしているのです。
ということで、なんとなく見えてきたでしょうか?
なんで北米の人はラフ面を表使いするのか?
塗料を大量に使う代わりに色もちがとても良くなります。
北米では、お父さんがDIYでペンキ塗りをするのが当たり前ですので、再塗装の頻度を少なくしたいという欲求が有るのです。
日本だと、美しい仕上がりを求める方が多いですので、将来のことよりも施工時に美しく仕上がる方が好まれます。
ですから、北米規格としては邪道になるのですが、プレナー面を表使いする方が多いのです。
という説明を15年前に輸入している人から聞いていたのですが、「本当かな???」って思っていました。
2010年にバンクーバーに行く機会があって、その時泊まったホテルで思わすシャッターを切りました。
柱・梁が木製なのですが、これがまあ見事なラフ材。(ウエスタンレッドシダーではありません。SPFあるいは米松ではないかと思っています)
といっても遠目じゃ分かりませんね。
近寄ってみるとこの通り。
材は荒いは。思いっきり割れているは。・・・
北米だとこれがOKだということを実際に見てびっくりしたのです。
どちらが正しくてどちらが間違いという話では有りません。
北米の人のこだわりがピンと来る方は、現地挽きを。 日本人なんだから、日本的なこだわりを重視する方は現地挽きを。
それでウエスタンレッドシダーは2種類を販売しているのですよ。
2018年3月7日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
昨日は、ウエスタンレッドシダーのフェンスの下準備(塗装)をしていました。
フェンス板は、1×4を使うのですが、ウエスタンレッドシダーには現地挽き(カナダで製材加工した製品を輸入)と、国内製材(丸太を輸入して日本で製材加工)の2種類あります。
今回は、現地挽きを使用しましたが、北米の人のこだわりと日本人のこだわりを感じることができて楽しく作業をすることができました。
塗装前の状況です。ウエスタンレッドシダー現地挽きの1×4は、2×4に仕上げた材を半分に割ったもので、元々2×4の表面で有った側は、プレナー・面取り。 割り返した側は、ラフです。
写真では良く分かり辛いですが、上側がプレナーが掛かっている面で、下側がラフ面です。
なんでこのような材を販売しているのでしょうか???
最初良く知らない頃は、加工費を節約することと材の厚みを多少でも厚くすることが目的だと思っていました。
片面ラフだと18mm程度の厚みがありますが、これにプレナーを掛けると16mm程度になります。
薄いと言っても充分用途には耐え得りますので、この方が良いように思うのですけど・・・
何はともあれ一度塗ってみましょうか。
先日と違って、下準備の時は充分乾燥をさせる時間がありますので、シェーナステイン(ウォルナット色)をそのまま使用します。
70mmの刷毛に充分塗料を染み込ませてそれぞれの材に塗装をしてみました。
プレナーが掛かっている奥の材は、一回でこの通り綺麗に塗れました。
ラフの手前に材はこの通りで、全然塗れません。 これじゃ話になりませんね。
2回目でようやくこんな感じ。 荒く塗ってようやく2/3程度と言った感じでしょうか?
3回目塗った後は、反対側から写真を撮ってみました。
次はなんとか全部塗装完了しそうな感じですね。
4回塗ってようやくラフ面の塗装完成です。
単純に考えると、塗料の使用量・作業時間を考えるとラフを使う理由が分かりません。
ラフにすることで加工費は安く上がりますが、塗装費を考えるとプレナーを掛けた方が却って安価になるんですよね。
ここまでのことを考えると、現地挽き駄目駄目じゃないですか?
果たしてこんな単純に考えていいものなのでしょうか???
北米の雰囲気をお好みの方は、現地挽き。美しさを求める方は、国内製材をどうぞ。
2018年2月14日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
四国でも史上最高の寒波の影響があって、昨日の早朝は凍結していましたが無事会社に来て通常通り業務をしていました。
寒いと言ってもこんな時は他の地域よりは暖かで有ることを実感します。
さて、今日紹介するのは年末香川県高松市で施工した現場です。
左に見えるドアと、右の扉を補修します。
元の材質は非常に目の詰んだ米松(ピーラー)で、良い木を使っているのですが、内装と同じ組み方をしていたのが仇になっていて、10年ちょっとで開け閉めが困難になっていました。
ドアは完全に作り変えないと部分補修は無理。
で、今日の本題は縦格子の引き戸の方。
一目見て、建具屋さんの仕事で、内装だと100点満点のいい仕事しています。
けれど、その100点の仕事のせいで外部だと水が溜まって耐久性を落とす原因にもなっているんですよね。
格子の下枠を見たらそのあたりが良く分かりました。
事前調査で、格子を叩いてみて少し上の方はまだ健在だと思われますので、下枠は取り換え。 格子は下部を少しカットをするようにしてみました。
下枠を外すとこの通り。
予想よりやられている場所も有りましたが、概ね想像通り。
格子はほぞを除いて15mm切り飛ばします。 同じ高さで横枠もカットをして、大きく穴があいている部分は除去手術をしました。
新たな下枠から格子に向かって長いビス(150mmを基本にして、傷んでいる材用に210mmのビスも用意していました)
私と大工さん二人の3名で一生懸命作業をして、丸一日で施工はなんとか終わりました。
後日キシラデコールのパリサンダ色で仕上げ塗りして無事工事は1日半の現場仕事で完了。
新しく変えた部材は元のイメージを崩さないように米松(ピーラー)無節の材を用意しました。
下枠用は元が105角だったのを105×120に変更。これで格子の切り代を15mm作りました。
ドアの方は、30×90と12×90の米松(ピーラー)無節材。 こちらは当初の建具屋さん仕様だと大工さんには作成不可能で、意匠を変えさせてもらいました。
もちろん木材にはタナリスCYを加圧注入。 これで後10年は安心して使ってもらえるものと思っています。
2018年2月6日
みなさんこんにちは。 アイアンウッドです。
今年の冬は特別寒いです。この数日現場が無いので、会社に居るのですが、海から吹きつける西風が強烈で、外に居ると耳が痛くなります。
明日からは、いつもの秘密工場での仕事があって、寒くても外で頑張らないいけないのですが・・・
前ふりだけしていた愛媛県四国中央市の現場の話を書きたいと思います。
ウッドデッキの施工や木取りに関してご相談をよく頂くことがあります。
遠くの方だとアドバイスをすることしかできませんが、近くだとご予算次第で私が施工のお手伝いをすることも可能です。
全部任せて頂くのも有りがたいですが、私が一部をお手伝いするというのも大歓迎なのです。
ウエスタンレッドシダーで、パーゴラ付きのウッドデッキ。
構想はしたものの、実現するにはいろいろハードルが高いものです。
それなら、ココまでプロに任せてみてはいかがでしょうか?
えっ???
もう少し手伝ってほしい???
乗りかかった船です。
下地が完成するまでお付き合いしますよ。
って安請け合いしたものの、11月はあっという間に日が暮れてしまいます。
午後6時まで頑張りましたが、真っ暗だし、寒くなってきたし・・・
ここで一旦現場を後にします。
あと半日延長して、なんとかココまで作業をしたところで、私の役目は終了です。
最後の仕上げはお客様に任せて家路につきました。
簡単なデッサンを元に構想を実現するところまでなんとかお手伝いすることができました。
私だけだと、このような色使いは思いもつきませんし、お客様だけだと下地の組み方で悩んでいました。
お互いの長所を生かして、短所をカバーする。ハーフビルドもいいものですよ。
2018年1月24日
こんにちは。sleeperです。
今回はウエスタンレッドシダーの外壁材使用した物件をご紹介したいと思います。
サイズは厚み17mm、働幅127で長さは3~16Fの乱尺製品を使用しています。
等級は節つき、本実加工品です。
約40㎡分あります。
とても素敵な仕上がりになっています。
上品な雰囲気も感じられるのではないでしょうか。
2018年1月20日
みなさんこんにちは。 アイアンウッドです。
今年は例年になく寒い冬ですね。外の仕事には辛いのですが、今日のような穏やかな小春日和の日は作業をしていても楽しくなります。
来週末頃に施工する予定のイペのパーゴラと桧の犬小屋工事の下準備をしました。
イペはシェーナステインのウォルナット色。
桧は施工部位により色分けがあって、キシラデコールのタンネグリーン色と、ワイス色。
タンネグリーンは自宅のリフォームで使ったのですが、少し深みのある緑色。うちでは、アメリカンテイストの部屋に塗ってみました。
そういやうちは1階に3部屋あって、ヨーロピアンテイスト、アメリカンテイスト、アジアンテイストと雰囲気を違えてみました。
そちらはいい写真が撮れればご紹介しますが、ウッドデッキネットでもアメリカンテイスト云々をこそっと使っているのです。
まだ更新途中なのですが、たくさんある床材を並べてもピンときませんので、次のように区分けをしてみました。
北風がきつい日は、暖房が効いている部屋でこんなことをしているのです。
今年はウッドデッキネットとして、これまでと少し方向の違う木材もご紹介しようと思っています。
2018年1月17日
こんにちは。sleeperです。
本日は、杉注入材を使用したベンチ材をご紹介したいと思います。
名古屋市にある大学の敷地内に設置しています。
ベンチの大きさは、
6000×1000
5000×1000
4000×1000
の3基設置しています。
材料は杉材にモクボーAAC防腐加工を施した後に塗装をしています。
塗料は、キシラデコールのチーク色です。
屋外に設置するベンチという環境を考えると杉材を使う場合には
防腐処理は必須だと思います。防腐処理をするかしないかで
数年後の状態に違いが出てきます。
今回使用した杉材の40×95というサイズは、ウッドデッキネットには掲載されていませんが
このような規格にないサイズでも対応することも可能です。
お気軽にお問い合わせください。
2018年1月13日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
3回にわたって杉防腐加工材が道路関連の施設に使われていることをご紹介しました。
杉防腐加工材の耐久性能は公共の施設でご確認いただけますが、ウッドデッキの参考にはならなかったかも知れません。
年末に香川県高松市で杉材のウッドデッキを作りましたので、最後にそちらをご紹介いたします。
間口3.6m×奥行き1.8m。階段も手すりも無い一番シンプルな構造のウッドデッキです。
色もちや防腐性能に優れたシェーナステインのチーク色を塗装しています。
11月にご注文を頂いて、3週間掛けて杉材の製材・乾燥・防腐加工を行いました。
現場に行く前に荒切りをしてシェーナステインを2回塗装しています。
この工程や使った使った塗料。そして施工時のちょっとした一手間のおかげでこちらの杉ウッドデッキの耐久性には私は自信を持っています。
塗装前に荒切りをしたのは、片側の小口に色を塗るためで、現場施工中に手が入りにくい場所に色を塗る手間を省くための下準備になります。
非常にシンプルな構造になっているのですが、これだと一つ大きな問題が発生します。
土間のコンクリートは外に向かって勾配が付いていますので如何にキチンと施工をしてもウッドデッキを歩く振動でほんの少しですが、ウッドデッキ全体が外に向かって逃げて行くのです。
そのため何らかの補強を入れることが必要になります。
一般的には根がらみを入れるのでしょうがせっかくすっきりしたデザインになっていますので、今回は根がらみは採用しませんでした。
基礎にアングルで根太をビス止めして、動かないように工夫しています。
年末の追い込みの時期で、私が現場に長居をすることができず、その写真を撮ることができませんでした。
朝一番大工さんに指示をして、別の場所に走ってまたココに帰ってくる。そしてまた別の場所に走るという慌ただしさでしたが、大工さんが頑張ってくれて杉のウッドデッキは1日半で無事完成していました。
下塗りでシェーナステイン(チーク色)を2塗っていましたが、現場で組み立てた後で最後の上塗りをすることでより綺麗に仕上がります。
この3回目の塗装が味噌で、数年先の再塗装にも大きな違いができるのです。
もう一つ綺麗にしかも耐久年数を長くする工夫がこの写真に隠されています。
といっても現場ではハッキリと分かったことが、写真では微妙にしか写っていないのが辛いところです。
4枚アップにしていますが左から2枚目は上塗りをするときに材を裏返しました。
(写真は裏返してビス止めをしたところで、仕上げの塗装をする前です)
その時に手抜きをしたので、この材はビス穴のところが多少割れてしまいました。
問題の場所だけを更にアップしてみます。
左が手抜きをした場所で、右がキチンと作業をした場所です。
杉は柔らかいですので、下穴を空けなくても作業は可能です。 下穴を空ければより作業性には優れますがそれだけではまだ不十分です。
右は皿錐を使っています。
左は一旦施工していた材を裏返したのですから、下穴は空けていますが皿取りをしていません。
いくら下穴を空けていても、ビスの頭を押し込むときにこのように材が割れてしまうのです。
これが数年先の耐久性に大きな差を生じる可能性があるのです。
今回は防腐薬剤が内部まで浸透している材を使っていますので、この程度の割れは影響ないと思うのですけど・・・
と言うことで、杉の防腐加工材について4回に分けてご紹介をしました。
ウッドデッキネットでは、杉・桧の防腐加工材を販売していますが、即納することはできません。
ご注文後製材・乾燥・防腐加工をしています。
納期を3~4週間程度いただいていますが、最初に時間を掛けることで数年先に後悔しない耐久性の高い材を供給することができます。
ですからお急ぎの方には誠に申し訳ありませんが、防腐加工材の販売をすることができません。
その場合は、防腐加工をしなくても耐久性がある外国産の木材(ハードウッドやウエスタンレッドシダー、レッドウッド等)をご用命ください。
<その3へ
2018年1月12日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
現場でいい汗流した後は家路に着きます。(あれ? 現場の紹介はどうなったの???)
国道11号を東に走って高松市に入ると高速道路と2階建てになっています。
その中央分離帯がこうなっているのです。Google map> (サンクスがファミマに変わっています)
ここにも国産材(杉または桧)の防腐加工材が使われています。
高速道路ができて、15年になりますので、この木柵も15年ほど経過をしています。
柱の地際が傷んだのでしょうか? ところどころ柱を抜き変えているところもあります。(写真だと奥の3本の色が違いますね)
少しアップにしてみたら、柱の上の方と下の方で色が違っていることが分かります。
地面に埋めるとどうしても地際が腐りやすくなりますので、15年もっていれば優秀だと私は思うのですけど・・・
国道11号高松市内区間の木柵は、全長3.5kmとかなり長い距離があるのですが、2階建て区間はその2倍以上。
写真の場所から2kmほど東に進んだ上天神交差点を過ぎると、こうなっちゃうのです。Google Map>
柵はアルミになります。
どちらが景観として綺麗かは賛否両論あると思います。
ただ、前回紹介した木製のガードレールほどレアな物ではありませんので、木柵は全国どこにでも見られると思います。
そこには、杉や桧の防腐加工材が使われていることが多いですので、お近くでも探してみてください。
ご注文後に防腐加工をしますので、薬剤の浸透性が抜群。耐久性に自信を持って出荷しています。
2018年1月11日
みなさん こんにちは。 アイアンウッドです。
大野原ICから国道11号を西に10数分走ると、「道の駅とよはま」があります。
そこでトイレ休憩して現場に向かうのですが、ここに杉防腐加工材の面白い使い方をしている例があるのです。
ガードレールを見てください
普通鉄製ですが、ココのは木製なのです。
このアングルじゃもう一つ分かり辛いかと思いますので、数年前に歩道側から撮っていた写真を見てください
公園の道ではなくて、国道のガードレールに杉防腐加工材で作られた木製ガードレールが採用されています。
全国でいろんな構造の木製のガードレールが設置されてます(樹種は設置場所の産地事情により杉ではなく、カラマツ等のこともあります)が、大半は単純に木を使っているのではなくて、鉄とのハイブリッド構造になっています。
ここのガードレールもこうなっていて、見た目は木製ですが、防護柵としての機能は鋼材に重きを置いていて昨日よりは景観を重視したものと言うべきかと思います。
国道11号では他に、愛媛県西条市でも木製のガードレールが設置されています。
幹線道路では、実験的な設置が多いですが、観光道路だともっと本格的に設置されているところもあります。
全国にありますので、ドライブするときにガードレールも注目してみてください。
商品ページよりご希望の商品をカゴに入れて、購入手続きに進んでください。
頂いた情報を元に先ずはお見積もりを作成致します。
ご希望の商品の在庫確認・見積もり用に情報をご入力頂きますが、この時点では注文確定ではありませんのでご請求を行うこともありません。ご安心ください。
見積もり、納期についてはご入力いただいたメールへ返信いたします。
詳しい流れについてはこちらをご参照ください。
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ご依頼の内容により一番スムーズな配送方法を提案いたします。
送料や納期に関しては、個別にご案内をいたします。
詳しい内容はこちらをご確認ください。