HOME › ウッドデッキのある風景 › 10年目の大規模なメンテナンス
2017年4月28日
明日からゴールデンウィーク。皆さんいろんな予定を立てていることと思います。
長期休暇で、ウッドデッキのDIYという方もいらっしゃると思います。
メンテナンスって皆さん簡単に口にするのですが、やってみると大変なもの。でも本当にきちんとメンテナンスをすれば、より長持ちするのは間違いありません。
今年は天候もいいようですから、大規模なメンテナンスをしてみませんか?
前ふりはこのあたりにしておいて、10年経ったサーモウッドのウッドデッキの大規模なメンテナンス工事をしに高知まで出かけてきました。
こりゃ思いの他やられていますね。
ウッドデッキの傷み具合を見るには、床板の状況も大事ですが、もっと大事なのは下地が健全かどうかをみることです。
傷んでいる床板をはぐってみました。
うーん 写真じゃ綺麗に見えますが、下地もかなりやられています。
屋根が大きく掛かっていますので、家に近いところは床板も根太も健全ですので、傷んでいる部分を張り替えて健全な部分は再塗装をすることにしました。
根太がやられていましたので、一度全部剥がして、下地を念入りに塗装します。 こんな時は、自社ブランドの「シェーナステイン」が防腐性能が抜群で、とっても役に立ちます。
傷みの少ない根太は再利用をして、駄目なものは桧の防腐加工材に取り変え。
床板も外壁から遠い部分は、ウエスタンレッドシダーに張り替えました。
この樹種を選択した理由は・・・
根太はソフトウッドの中で最も釘もちがよく、耐久性に優れていることを優先して、桧の防腐加工材を選択しました。
床板も桧でも良かったのですが、既存のサーモウッドと木肌が似ていていて、26x140という元の材と同じサイズが有るウエスタンレッドシダーを選択しました。
逆に根太をウエスタンレッドシダーにしなかったのは、釘もちが良くないため。 根太ピッチを狭くするならそれも選択肢だと思いましたが、そこまでするなら全部取り換えて構造からやり直す方がマシという判断をして、こういう樹種選択に落ち着きました。(旧ブログで書きましたが、根太ピッチを狭くしたり、ビスを長くすることも耐久性アップにつながります)
ハードウッドや再生木材を選択しなかった理由は最後に書きます。
一日作業をして、いい感じに仕上がりました。
穏やかな春の日にここで寝っころんでいると取っても気持が良いとお客様が言っていました。
ハードウッドや再生木材にしなかった理由がそこなのです。柔らかなソフトウッドだからこそとても肌触りがよく、冬は暖かく夏は涼しいという効果が有るのです。
このブログを始めた頃に書いたと思いますが、ソフトウッド・ハードウッド・再生木材は優劣をつけるものではなくて、適材適所。皆さんのこだわる部分に一番ピンとくる材をお使いいただいたらいいと思うのです。
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