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2017年3月11日
皆さんこんにちは。アイアンウッドです。
今日は商品紹介は一休みをして、6年前の今日のことを書かせてください。(6年前にもブログを書きましたが、生々しいことは遠慮していました。)
私は今も当時も香川県坂出市で仕事をしています。
あの時間事務所に座っていたのですが、揺れは全く感じず、ヤフーの地震速報で東日本大震災の発生を知りました。
数日前にも震度5の地震が有ったこともあり、最近東北で大きい地震がつづくなぁ。というくらいにしか思っていなかったのです。
3時の休憩時間にTVを見て、とんでも無いことが起こっているのを目の当たりにします。
私は事務所を飛び出して、携帯電話に向かって叫びました。
「生きているなら電話をしてくれ!!!!」
弟が岩手県大船渡市に住んでいて、まさに今TVでその町が津波に飲み込まれている様子が映されていました。
電話が鳴ったのは3時半頃の一回きりで、次からは話し中の音がむなしく聞こえてくるだけでした。
鳴ったとはいえ、すぐに留守番電話になりましたので、私の叫びが弟に届いたかどうかを確認することができず、遠方でただ何もできずにTVを見ていることしかできない無力さを感じていました。
翌日は当社の90周年記念式典があり、朝5時には家を出ないといけません。
どうしようもない気持ちを抑えつつ、床についたのです。
夜中の2時に国際電話が掛かってきます。
当時アメリカに住んでいたもう一人の弟からの電話です。
向こうはこの時間が朝で、起きたらアメリカに津波注意報が出ていて、震源が弟の住んでいる地域だと知って大慌てで電話をしてきたのですが・・・
私が寝ていたことを責められましたが、時差が17時間もありますので、話の温度差が全然違います。
アメリカに居ると日本が壊滅したくらいの勢いで報道されていたみたいなのですが、実際に現地に行くこともできないし、地震当日真夜中のTVは延々と同じ映像を流しているだけで、何にもできずに明日に備えて寝るしかできなかったのです。
翌日は式典に出席しましたが、心ここに有らず。会が済んだらすぐに家に帰って、情報収集をすることにしました。
時間の経過とともに少しずつ被災地の状況が分かってきました。 弟の住んでいる地域はどうやら無事らしいという情報もあって、ほんの少しですが、明るい兆しが見えてきました。
電話も行くこともできない無力さは悪い方向にどうしても考えがちになります。
父は、TVの画面を見て「あいつは海に流れて行ってしまった」と言って涙しています。
私も知りたい情報がほとんど入ってこないことで、不安の気持ちと明るい兆しの双方が入り混じった落ち着かない日を過ごしています。
4日後、弟から電話が掛かってきました。
なんとか家も被害を免れていたのですが、ライフラインがやられていていろいろ不便をしているとのことでした。
2か月後の5月3日
東北新幹線が一部開通しましたので、弟に会いに出かけました。
弟の家の周辺はほんの少し濡れた程度で、床下浸水もなかったそうで、地震から2か月経って何事も無かったかの風景になっていました。(一番手前の電柱が傾いているのが分かります。そういえばあの時、内陸でもこんな感じで電柱が傾いているところを良く見ました。)
この道を600mほど海に向かって進むと景色が一変します。
2か月経っても手つかずで放置されていました。
紙一重で助かったことを改めて感謝します。
また、大変な思いをされた方に心よりお見舞いを申し上げます。
60kmほど内陸に行くと、花見をしている家族連れを見かけました。
5月5日のゴールデンウィーク真っただ中というのに他の地域のようなどんちゃん騒ぎは有りませんでした。
被災者はかわいそうだと言うのはとても失礼なことだと感じて、東北を後にしたのです。
東北新幹線はそこそこ混んでいたのですが、東海道新幹線はガラガラで、こどもの日の日中の東京駅新幹線ホームはひっそりとしていました。
京都を超えた途端、例年の連休の雰囲気になりましたので、とても不思議な感覚で四国に帰りました。
あの時ブログで書いたのですが、岩手県でも大半の地域では普通の生活ができていました。
自粛をするよりも、どんどん出かけて行って被災地で消費する方が経済が活性化します。
今年6年ぶりに行こうと思っているのですが、はたしてどのように変わっているか楽しみです。
今日はウッドデッキネタで無くてすみません。
報道を見ていて、書かずにはいられない衝動に駆られてしまいました。
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