ウッドデッキ材の性能一覧表  

ウッドデッキ材の性能を単純に比較をすることはとても困難ですが、昭和50年に農林省林業試験場木材部が編集をした、「世界の有用樹300種」という本に、国産材・外材を問わず取引をされている木材の多くを網羅した資料があります。

 そこからウッドデッキネットで販売をしている樹種についてご紹介をしますので、客観的な資料としてご覧ください。

 順序は同書によるもので、産地別・科別になっています。 

  

 出典 世界の有用木材300種・農林省林業試験場木材部編・(社)日本木材加工技術協会発行

  

 各樹種の性能比較表  
 


収縮性





強度 加工適正































ソフトウッド

ヒノキ 0.41 U U U U U U U A A A A
スギ 0.38 U U U U U U T A A A A
ウエスタンレッドシダー 0.37 T T U T T T T A B B B
スプルース(SPF) 0.47 U U U T U U U A A B A
カナダツガ 0.52 U U U U U U U B A B A
レッドウッド 0.46 T T U U U U U A A C A 極大

ハードウッド

セランガンバツ 0.94 X X X X X X X C C C B
ウリン 0.96 X X W X X X X C C C B 極大
イペ 1.12 V X X X X X X C C C C  
 基礎的性質の級区分基準  
    収縮性 曲げ
ヤング係数
  強度
  接続方向 半径方向 曲げ強さ 縦圧縮強さ せん断強さ 板目堅さ
T 〜0.2% 〜0.09% 〜75 〜600 〜310 〜65 〜0.8
U 0.21〜0.26% 0.10〜0.13% 76〜105 601〜840 311〜440 66〜95 0.9〜1.5
V 0.27〜0.32% 0.14〜0.17% 106〜135 841〜1090 441〜570 96〜120 1.6〜2.5
W 0.33〜0.38% 0.18〜0.21% 136〜165 1091〜1330 571〜700 121〜150 2.6〜3.8
X 0.39%〜 0.22%〜 166〜 1331〜 701〜 151〜 3.9〜
曲げヤング係数 103kg/cm2  強度(曲げ・縦圧縮・せん断) kg/cm2   (板目) kg/mm2
 加工適正etc.の級区分基準  
  加工適正
  鋸断性 乾燥性 鉋削性 塗装性
A 良い 〜6日 良い 良い
B 普通 7〜14日 普通 普通
C 悪い 15日〜 悪い 悪い

 耐朽性 ; 心材を対象とし、次の2種類の試験結果から大中小に分類

   室内で特定の腐朽菌を培養し、角樹種の試験体を設置・腐朽による重量減少率を測定

   野外に試験体を放置し、腐朽の状態を調査のうえ判定

 室内試験で大に分類したもののうち、野外試験でとくに腐りにくいものを極大、小のうち特に腐りやすいものを極小とする

 虫害 ; ヒラタキクイムシの被害があるものは、有・ないものは無

  (他の虫害については調べていない、空欄は未確認)

 管理人の補足  

 当サイトでもできる限り、こういった性能を樹種ごとにご紹介をしたいのですが、残念ながらすべての木材を網羅した資料はなく、いろいろな資料から抜粋をしてご紹介をしています。

 検査の試験体によりこれらの数字は多少前後をしますので、ここに書かれた級区分が絶対というものではありません。(たとえば比重などは文献ごとにかなりバラツキがあります)。

 ただ、同じ試験機関で同時期にこれだけ多くの樹種について比較をした資料は他に見当たらず、とても貴重な資料であることは間違いありません。

 この資料を客観的に見ると、多くの方が感じている性能とずれがあることに気づきます。

 例えば、収縮性。

 最も収縮をしにくいのは、レッドウッド・ウエスタンレッドシダーで、逆に収縮率が大きいのは、ウリン・セランガンバツ。

 これ反対じゃないかと思っている方が多くありませんか???

 でもこれは事実です。 明らかにハードウッドの方が、ソフトウッドよりも経年変化により収縮をするのは実際に毎日ウッドデッキ材を触っているものとしては実感をするのです。

 

 次に耐朽性

 ウリンとレッドウッドが最高ランクで、イペとヒノキは同ランク。

 うーん これは判断に苦しむのですが、ここで一つ考えなければいけないことがあるのではないでしょうか?

 木材は樹齢により、その性能が大きく左右をされますし、辺材混じりだとここに書かれている性能を期待することはできません。

 例えば、ヒノキで樹齢200年ものと、イペの同じ樹齢のものを比較すればこういった答えが出るのでしょう。

 ところが、現実にはイペの樹齢200年の材は結構出回っていますが、ヒノキだとせいぜい40年程度の材が主流。

 こういったことを知った上でこの数字をきちんと判断する必要があると思います。

 

 この資料の数字が独り歩きをするのではなく、総合的な判断資料の一助になればいいのではないかと思っています。

 

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