管理人杭田(くいだ)のデッキ材はこれを選べがだいじょうV!!  

2014年12月4日現在

 未来に向かって!!

 デッキ材の未来が暗い話ばかりのように思われたらすみません。

 いい話が少ないからと言ってウッドデッキ材の未来がないわけではありません。

 これまでと大きく激変をするわけですから、今後を考えると激変したあとのことを想定して動けばいいわけです。

 

 管理人は単純に考えれば答えは見えてくると信じています。

 目の前のことを一つずつクリアーにしていけば何ら問題がないわけです。

  

  

 素足で歩きたい!! 

 よくDIYをする方から耳にする言葉です。

 この言葉に対して、ストレートに意見を言うと、「木材はやめなさい!!」

 これで終わりです。

 

 では身も蓋もありませんね。

 

 もう少し真剣にお答えしましょう。

 「樹種の選定以上に施工面やメンテナンス面を工夫してください」

 

 細かく書くと長くなりますので、ブログをよーくご覧頂くとそこら中にヒントがあると思います。

 

 樹種の点では、経年変化で必ず何らかの問題が生じます。

 毛羽立ちが出る木、割れる木。

 こういったことが100%ない材をお考えでしたら残念ながら最初の言葉に戻ってしまいます。

 

 ハードウッドだと安心してお奨めできるのはイペ

 ソフトウッドだとウエスタンレッドシダー国内製材

 

 他の材でも少々欠点はありますが、愛情を持って施工をして、愛情を持ってメンテナンスをすれば素足で歩いても寝っ転がっても楽しいウッドデッキになると思います。

 

 供給面を考えなければ、実はイタウバがベストだと思っているのですが、この樹は中々安定供給できないのが辛いところです。

   

  

 反りやねじれのないのがいい材だ!!

 これもよく耳にする言葉です。

 

 この言葉に対して、ストレートに意見を言うと、「木材はやめなさい!!」

 これで終わりです。

 

 いい加減にしろって???

 

 木材は工業製品ではないことを忘れていないでしょうか?

 身近な山を思い浮かべてください。

 なだらかなところにも、急峻なところにも木は生えていますね。

 同じ樹種でも木の大きさはまちまちですよね。

 

 これが自然の姿です。

 平らなところで、日当たり・風通しがよく、しかもきちんと間伐などの手入れが行き届いている山から採れた木は素直で、反りやねじれの少ない製材品ができます。

 そうでないところは、そうでない製材品ができます。

 

 内地の桧で考えてみたらわかると思いますが、良い木はとても金額が高く、床柱などに使われます。

 そこらかランクが落ちて行ってそれぞれ使い場所が異なっていきます。

 

 デッキ材として流通をするのはその木でも最上級のものではないわけです。

 最上級の材は最上級の価格をつけられ、それに見合う用途に使われます。

 

 こういった点を忘れて議論をするからかみ合わないのだと思います。

 

 ウッドデッキネットで紹介をしている材の中で最も反り・ねじれの点で安心して出荷をしているのはイペ

 次いでビリアン

 と言っていましたが、出荷時に限定をするとガラッパは抜群に精度がいいです。

 

 ソフトウッドだとウエスタンレッドシダー国内製材

 

 そして意外かもしれませんが、倉庫にある段階に限定をすると、SPF・サーモウッドはかなりいい方の部類です。

 でもおそらく大部分の方はそう思っていないのではないかと思います。

 これらの木は人工的に乾燥を掛けていますので、乾燥状態を保てば抜群に寸法精度はいいのです。

 ですから、室内で使うのでしたら、とてもいい木です。

 外部で使うと、雨に濡れたり乾いたりの繰り返しにより、元の木の性が出てきて暴れてきます。

 日本は湿気が多いので、乾燥をした保管状況というのは難しく、出荷時には既に暴れていることが多いわけです。

 

 反り・ねじれが大きいのは、ハードウッドだとクマル・イタウバ・セランガンバツ・アマゾンジャラ。

 ソフトウッドだと、レッドウッド。

 ハードウッドで反り・ねじれが大きい材は、将来的にもう少し酷くなる可能性が高く、望ましくありません。

 レッドウッドはそれらの材と違って将来暴れる可能性は低く、ある面きちんと矯正をして使えば少々の反りは目をつぶってもいいと思うのです。

 

 サイズに寄りますが、桧の反りが小さいのは特筆に値します。

 ただ、薄板は結構反りがありますし、角材の4mものも結構反っていますので、通販でお買い上げになる方に桧は反りが無いですよ。 と言うと多分クレームになるんじゃないかな???

 

 
 色が抜けにくい木

 これもよく耳にする言葉です。

 

 この言葉に対して、ストレートに意見を言うと、「木材はやめなさい!!」

 これで終わりです。

 

 またまたいい加減にしろって???

 でも、木材の業界にいるものからすると、経年変化は悪ではなく、経年変化を楽しむことができる人が、外部に木材を使用して欲しいと心から願っているのです。

 

 ですから、木材を一生懸命触っている人は、どんな樹種でも無塗装で使おうとします。

 色を塗れば、数年で色が飛んで汚らしくなりますし、それが嫌なら定期的に塗り替えをしなければいけなくなってしまいます。

 木が経年変化により濃くなったり、薄くなったりするのは自然のことですので、自然に任せた変化は美しいものだと思います。

 

 さて、少しはお客様の想いにもこたえなくてはいけませんね。

 

 いろんな樹種の経年変化については今後できる限りサイトでご紹介をしていこうと思っています。

 

 樹種ごとの私の感想はこんな感じです。

 

 イペ・・・日に当たると、すぐに銀白化(日当りがいいと半年程度で明らかに薄くなります)。 ところが日当たりの悪いところだといい感じに色が濃くなります。 

 

 ビリアン・・・最初黒っぽくなって、その後徐々に色が褪せていきます。 (日当りのいいところで2年程度は木の色がもちます)  公共のところで面白い変化を見たのは、マリーナ。 神戸で見たところは3年経過をしていましたが、つい最近張ったものと勘違いをしました。 

 

 セランガンバツ・・・最初薄いこげ茶になり、その後徐々に色が褪せていきます(日当りのいいところで1年以上は木の色がもちます)

 

 イタウバ・・・この木は色の変化が無茶苦茶早いです。 3時間で色が変わるという表現がぴったりで、最初はグリーンかかった薄い褐色なのですが、すぐにコーヒー色になります。

 その後黒くなる材と白くなる材に分かれます。 (半年程度で木の色は全くなくなります)

 ブログで紹介していますのでご覧下さい。

 

 針葉樹全般・・・元の木の色からすーっと薄くなり、銀白化をします。

 元の木が濃いほどその変化には早く気づきます。

 

 銀白化は悪いことだというものでもないと思います。

 天然のものを使う以上、経年変化で美しく古びていく という感覚で木に触っていただくととてもうれしいものです。

 

    

 管理人のお気に入り

 管理人のお気に入りは、施工例を見れば分かって頂けると思います。

 と言いたいところですが、2011年後半よりハードウッド・ソフトウッドとも堂々の1位の順位が変わっています。

 

 以前は、ハードウッドはウリン(ビリアン)。 ソフトウッドは断然ウエスタンレッドシダー。 と言っていました。

 

 現在は、ハードウッドは、マサランドゥーバを一番良く使っています。

 ソフトウッドは桧です。

   

 2012年はこの順番でした。

 

 ハードウッドの2位が、ビリアン(ウリン)。 3位はイペ。

 ソフトウッドは、2位がウエスタンレッドシダー。

 

 こちらの順位も多分しばらくこのままだと思います。

 

 材を触っての印象ですが、マサランドゥーバはハードウッドの中で一番いいと思っているわけでは有りません。

 それでもこの樹を使う理由は簡単なことで、4.2mの材が安価で入手可能なこと。

 短い材がメインの時は、逆にビリアン(ウリン)の方が、安価で入手可能なので、そちらをお薦めするのですけど・・・

 

 桧は抜群にいいです。

 信じられないかも知れませんが、この樹を使うときは、耐朽性の点でも自信を持って施工をしています。

ココまで書いていることに嘘も偽りもないのですが、2014年の供給体制を考えると・・・

ハードウッドは、
1位 ビリアン(ウリン) 2位 マサランドゥーバ(アマゾンジャラ) 3位 クマル
ソフトウッドは、
1位 ウエスタンレッドシダー(現地挽き) 2位 レッドウッド 3位 ???

というような感じです。
供給体制さえ万全ならソフトウッドのヒノキはやはり1位と言いたいのですけど・・・

    

 

 2011年の混乱の時代の後になにがくるのか???

 

 2010年まで毎年のように潮目が変わりました。

 が・・・

 世界の経済状況を見ていれば、それはある程度納得もできるし、有る程度先も見えました。

 

 2011年3月の大震災以降起こっていることは、世界中の誰もがかつて経験をしたことがない事態です。

 

 日本の先は真っ暗なのか?

 今気づいていない光が差しているのか?

 神のみぞ知る。

 

 としか言えない自分が情けないです。

 

 2014年の秋に潮目がまたまた変わっていることを感じていますが、ちょうどその真っ只中に有るために、きちんとした舵を切る自信が無いのが、2014年12月。
あと数カ月すれば、今回の変化はこうであったと言えそうなのですが・・・

 

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