リーマンショックで一番大きい影響を受けたのは、いうまでも無くU.S.A.。
カナダの林産業にとってそれは死活問題を意味します。
2009年
だぶついたアメリカ向けのウエスタンレッドっシダーの良材が日本に向けて次々船積みをされました。
SPFも同様。
バンクーバー港には売り先を失った木材が大量に溢れたのです。
2009年は、カナダ産の木材の大当たりの年でした。
杉桧に大きな転機が訪れたのもこの頃です。
国内で製造をされている針葉樹合板の原料は、それまではロシア産のカラマツでした。
ところが、国策により、カラマツの輸出に大きな規制を掛けた結果・・・
日本の港からロシア産の木材が姿を消します。
合板メーカーが目を付けたのが、四国・九州の杉材。
大量に買い付ける合板メーカーのおかげで、量が売れないウッドデッキ材に力を入れる製材所なんてどこにも無くなってしまったのです。
更に翌年の法律改正がこの動きを加速します。
3階建て以下の低層公共物件に地元の木材を使わなければいけない。
この頃から、四国の製材所はフル稼働。
益々量の出ないデッキ材なんて目を向ける人はいなくなってしまったのです。
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