2006年のウッドデッキ材の状況  

  

 2005年同様、2012年2月に、当時の状況を記憶頼りに書き残しておきますが、この年は大きな節目の年でした。

 

 ハードウッド

 2006年は、ハードウッドにとって大きな節目の年になりました。

 

 家庭のウッドデッキ材として、ハードウッドブームが2005年頃より起こります。

 特にウリン材が大フィーバーをしたのも2005年のこと。

 

 ところが、2006年にインドネシアで輸出規制が強化をされます。

 輸入が次第に滞り始めて、ポストウリンを模索した動きが顕在化をしてきました。

  

 この年大フィーバーをしたのが、アマゾンジャラ(マサランドゥーバ)とイタウバ。

 アマゾンジャラはウリンの入荷状況にリンクをした荷動きでしたが、イタウバはそれとは全く違う方向のフィーバー。

 

 ハードウッドが根付いてきたことを確信した年です。

 

 が・・・

  

 暗雲が垂れこめていたことを感じた年でもありました。

 それはソフトウッドの方でご案内します。

  

  

 ソフトウッド

 この年はソフトウッドにとって変革の年。

 

 合法木材に対して、世界的に一大キャンペーンが張られ、エコを旗印に外材の排斥運動がおこっていました。

 

 ・レッドウッド

 カリフォルニアは、世界で一番最初にフェアウッドキャンペーンの嵐にさらされたところです。

 既にこの時には、持続的な林業に転換済み。

 これから数年。 レッドウッドがいろんな面で一番安心して出荷ができました。

 

 ・ウエスタンレッドシダー

 この年やり玉に挙がったのが、カナダの林業。

 盗賊とまで批判をされ、原木の流通が一気に止まりました。

 

 ・SPF

 この年は最悪の年でした。

 山火事、パインビートル(松くい虫)被害で原木の出荷が滞り、挙句の果てには港湾ストライキ。

 カナダでは公務員もストライキを起こしますので、数か月輸出がストップ。

 国内では品薄・高値。

 SPFの入荷があまりにも悪いので、ヨーロッパのホワイトウッドの輸入が一気に増えた年です。

 

 ・杉桧

 正直な話、外材の時代は終わったと感じていました。

 公共事業に地元の木を使うよう法律も整備をされて、確実に杉桧の時代がやってくると確信をしていました。

 香川県の公共事業をあてにして、杉桧材の2x4サイズデッキ材を作ったのですが・・・

 

 5年経過をして、この時のことを振り返ると、とても恥ずかしい限りですが、先が見えていませんでした。

 経験不足の私には、過去の蓄積がありませんので、未来を見通す力も無かったのです。

  

 

 

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