この年はソフトウッドにとって変革の年。
合法木材に対して、世界的に一大キャンペーンが張られ、エコを旗印に外材の排斥運動がおこっていました。
・レッドウッド
カリフォルニアは、世界で一番最初にフェアウッドキャンペーンの嵐にさらされたところです。
既にこの時には、持続的な林業に転換済み。
これから数年。
レッドウッドがいろんな面で一番安心して出荷ができました。
・ウエスタンレッドシダー
この年やり玉に挙がったのが、カナダの林業。
盗賊とまで批判をされ、原木の流通が一気に止まりました。
・SPF
この年は最悪の年でした。
山火事、パインビートル(松くい虫)被害で原木の出荷が滞り、挙句の果てには港湾ストライキ。
カナダでは公務員もストライキを起こしますので、数か月輸出がストップ。
国内では品薄・高値。
SPFの入荷があまりにも悪いので、ヨーロッパのホワイトウッドの輸入が一気に増えた年です。
・杉桧
正直な話、外材の時代は終わったと感じていました。
公共事業に地元の木を使うよう法律も整備をされて、確実に杉桧の時代がやってくると確信をしていました。
香川県の公共事業をあてにして、杉桧材の2x4サイズデッキ材を作ったのですが・・・
5年経過をして、この時のことを振り返ると、とても恥ずかしい限りですが、先が見えていませんでした。
経験不足の私には、過去の蓄積がありませんので、未来を見通す力も無かったのです。
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