メーカーの如何を問わず、浸透性の木材保護塗料の塗装のコツはただ1点。
「絶対に厚塗りをしないこと!!
そして適度な養生期間を設けて重ね塗りをすること!!」
この言葉をきちんとご理解いただいたら、メンテナンスを軽減しつつかつ長く美しく木材を保つことができます。
・刷毛塗りやローラー塗りが楽なのですが、つい厚塗りをしてしまいがちです。
べっとり塗料を付けるのではなく、よくきって刷毛を押し付けるような感覚でできる限り薄く塗ってください。
ウエスにつけて雑巾がけのように刷り込むのも一手です。
厚塗りをしたと感じた時は、乾かないうちにウエスでふき取ってください。(公共事業ではこれが義務付けです)
・夏場は丸1日以上、冬場は丸2日以上間をあけて重ね塗りをします。
触ってみてべとつくようでしたら、もう少し時間をおいてから塗装をしたほうがいいと思います。
きちんと養生をすることで、上塗りの定着度合いがずいぶん変わります。
途中で雨が降った時は、雨があがってから1日以上(湿気ているときは2日以上)空けてから上塗りをします。
塗料によっては1回塗りで大丈夫と書いているものもありますが、私の経験上最低2回塗らないと色の持ちが悪いです。
できれば2回塗った後、1週間以上あけて3回塗りをしたいところです。
3回塗ればまず5年は再塗装をしなくても大丈夫です。
・再塗装は少し早めにすると効果的です。
ソフトウッドであれば3回塗りをした場合、2〜3年後に再塗装をすればあとは4〜5年置きくらいで大丈夫かと思います。
ハードウッドだと色もちが悪いですので、もう少し頻繁に再塗装が必要になります。
なお、笠木など傷みやすい部分は1回余分に塗るくらいの気持ちがあったほうがよりいいかと思います。
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