木材の配送について  

2016年6月20日現在

 
木材の通販を始めたのが、2003年の6月です。
当時いろいろ苦労して、ようやく全国にスムーズに木材を運べるようになったのですが、2011年の震災以降さまざまな要因により、木材を全国に一律に配送することが困難になっております。

起こった出来事と、現状を記載しておきます。
一部公表するのを憚られる内容もあって、表サイトからはリンクをしておりません。
言いにくい話になりますが、もしかしたら木材通販も潮時か・・・
と弱気になることも有りますが、ご依頼にお答えできるよう現状で最善の案を提案しますので、よろしくお願いいたします。

 2012年夏佐川急便ショック

 

 HPで書いておりますが、2012年夏に佐川急便が、長尺モノの配送を原則として取りやめております。

 

 これはある面当たり前の動きで、大手宅配会社は「効率よく全国に荷物を運ぶシステム」を構築しています。

 1.8m角のコンテナで幹線ルートを大型トラックで配送をするようにしていて、これからはみ出る荷物は、少量だと空きスペースに積みこめますが、大量だとその荷物のためにわざわざ空きスペースを作らなくてはならず、非効率になるのです。

 

 一番最初に長尺モノを排除したのは、クロネコ宅急便。

 クロネコに対抗する差別化として、イレギュラーな荷物を請けていた佐川急便も効率重視に方針を変えるのは至極自然な流れ。

 

 大手宅配会社が1.8mを超える荷物を今後請ける可能性は極めて0%に近いと言って間違いないかと思います。
(現実にはコンテナをはみ出ることができませんので、1.8mも不可で、最大1.5mと考えるのが自然かと思います)

    

 2011年3月震災ショック

 

 大手宅配会社が木材配送を取りやめるのは、ある面必然であることは感じていました。

 

 が・・・

 

 木材の通販を可能にしている路線便業者が手を引くことをあの日まで想像だにしていなかったのです。

 

 2011年3月11日 東日本大震災が発生。

 しばらく関東地方以北で物流がずたずたになったのですが、そういった短期的なことは数カ月で解消をされました。

 

 ところがもっと深刻な事態が起こるようになります。

 

 「物流が一方通行になってしまった

 

 西日本でものを作って、東日本に運ぶ荷物は多いのですが、逆が少ないのです。

 

 そのため、荷物は多いのに増便できないというジレンマが発生をするようになり、「残貨があたりまえ」という事態が起こりました。

     

 燃料費高騰に加え、排ガス規制が

 

 ここ数年原油価格が高騰・高止まりをしていることは、ガソリン価格を見ればお分かりいただけるかと思います。
(2014年12月に大きく潮目が変わりましたが・・・)

  

 こういう分かりやすいコストアップは、運送費を多少アップすることでなんとかなるのですが、もっと深刻な事態が起こっています。

 

 大都会と、地方で排ガス規制が異なるために、大都会で規制がかかった車がどんどん地方に流れてきています。

 

 上で書いたとおり、積み残しが当たり前になっているのに増便できない足枷の一因になっているのです。

 

 2013年暮れ アベノミクス&増税ショック

  

 アベノミクス効果に加え、消費税駆け込み需要もあり、2013年秋には運送会社の能力を超える物流が全国各地の荷主から殺到をするようになりました。

 

 ここで、運送会社は二つの選択肢を用意するようになります。

 「大幅な運送費アップ

 「荷姿の悪い長モノを排除

 

 これが2013年暮れから2014年春に起こった出来事で、とても残念なことですが、木材の配送は全国一律にご案内することが不可能になってしまいました。

2014年夏頃までは、配送の再開を待ち望んでいたのですが、それも完全に断たれてしまいました。
2014年夏以降は、配送に関して事前に送料の一覧を提示することができません。

出荷地・配送地・その他条件により送料が異なりますので、ご理解のほどお願いいたします。

 

 

 

2015年夏 西濃ショック

タイトルより少し前の2014年に遡って話をいたします。
路線便の中で、「日通アロー」と「西濃運輸」が比較的木材配送に頑張ってくれていて、2013年後半からはこの2社にいろんなところから出荷をしてもらっていました。
が・・・
出荷の営業所ごとにいろいろ条件が違っていて、2013年までメインで使っていた「岡山県貨物」のようにオールマイティと言うわけには行きません。

また、最初は請けてくれていた荷物も段々条件を厳しくしてきていて、2015年夏に大幅な制約を課すようになっております。

その内容で一番大きいのは、「配送日指定を請けないこと」と、「個人様が依頼主の場合は、1.5mより長い材は配送を断ること」。

これで実質的にこの2社を利用した個人様向けの配送はできなくなっております。
(2015年9月現在まだ以前の対応をしてくれている営業所もありますが、いつダメになるか分からない状況です)

 出荷地・配送地ごとの現状

2015.10.1現在

 

 大部分のお客様にとって望ましい環境ではありません。

 状況が変わりましたら内容を書き換えます。

2015年9月末現在のハードウッドの在庫表をこちらでご確認ください。(出荷地の目安として見てください)
ビリアン(ウリン)
イペ
セランガンバツ
イタウバ
マサランドゥーバ(マニルカラ)
クマル
グラピア

 

出荷に関して 

大阪出荷

(ハードウッドほぼ全樹種)

 さまざまな運送会社を利用して、なんとか全国に配送できるように努力をしています。

条件はいろいろありますので、ご依頼の都度見積もります。

 通販の配送としては現状としては、一番スムーズですが、土曜配送は配送地域により割り増しが掛かったり、配送を断られるケースが出ております

香川出荷

(防腐加工ほぼ全樹種)

 香川県向けは問題ありません。

 それ以外の地域への配送は現在再構築中です。
2015年9月末現在混載配送なのは次の地域に限定をされております。
九州のほぼ全域
(4m以下の制限と、平日と土曜で送料が変わります。)
四国のほぼ全域
(長さの制約はありません。但し、山間部や松山市・高知市・徳島市から遠方に関しては配送できないことがあります)
山陽地方の一部地域
(長さの制約はありません。山口県及び山間部は困難です)
近畿地方の一部地域
(長さの制約はありません。基本的に京阪神地区と周辺がスムーズで、それ以外の地域はいろいろ制約があります)
東海地方の一部地域
(長さの制約はありませんが、平日と土曜で送料が変わります。基本的に名古屋市から1時間以内で、それ以外の地域は配送できないケースが多いです)
関東地方の一部地域
(長さの制約はありませんが、平日と土曜で送料が変わります。基本的に京浜地区と、21区内及びその周辺、それ以外の地域は大幅な割り増しが必要なケースが多いです)

 上記以外の地域への配送は極めて困難ですが、現在配送に関して再構築中です
但し、2m以下で総重量が100kg程度までは全国への配送ができます。

愛知出荷

(レッドウッド)

 木材は4mの長さ制約・4tウイング車の制約・土曜配送の制約・個人の荷受人への制約があります。

 個人様の場合は、条件が厳しいですが、法人様の場合で、12F以下であればほぼ全国配送ができます。

東京出荷

(ウエスタンレッドシダー)

 関東地方への配送はスムーズです。

 路線便の場合は、4mの長さ制約がありますが、12Fより短い材は全国への配送ができます。

 新混載便配送地域や東京に近い地域に関しては、長い材も配送可能です。

 通販の配送としては現状としては、かなりスムーズです

千葉出荷

(ハードウッドの一部)

 関東地方への配送はスムーズです。
また東北地方や北海道の場合、大阪からの出荷は困難ですが、こちらからだと配送できるケースが多々見られます。

 路線便の場合は、4mの長さ制約と、500kg以下の重量制限があります。

 新混載便配送地域に関しては、長い材も配送可能です。

 通販の配送としては現状としては、かなりスムーズです

ポリカ(兵庫県出荷) 大きさによりメーカーの配送便を断られるケースが出ております。
メーカーの配送便が使えないと、他の配送手段がありません。
メーカーの配送便が使える場合に限り、スムーズです。
 

 こんな状況です。 2013年11月以前に比べると、制約がかなり大きくなっておりますが、まだ通販の看板を下ろさずに済んでいるような感じです。

 先の状況が不透明ですが、概ね上で書いた状況でしばらくは行けそうです。

 できる範囲になりますが、木材等のご用命をよろしくお願いいたします。

     

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