管理人の施工日誌  <Vol.21 桧からウリンに張り替え編> の施工

2006年3月

   
 1 設計・木拾い

2006.3

 2004年秋のリビングガーデン見学会にご来場いただいたのがこの工事のきっかけでした。

 その時に見た写真が冒頭の写真で、このときは慌てて張り替えるほど傷んでいるとは思っていなかったのです。 

  

 それから1年半でどのようになったか詳しく書いていきたいと思います。
DATA  
 
 

施工時間

施工時間 3日 (延べ6人)

  
 ちょうど10年

  施工は2006年4月3日〜4日

 2004年秋に見た時は、大きな割れが入っている材が数本ある程度でした。

 表面から見る限り、一部を張り替えればなんとかなる程度に思えたのです。

 

 毎年春に塗り替えていたのを次の年はやめたそうなのですが・・・

 それから1年半後に見たデッキは全然別物でした。

 

 まず色がこれくらい変色をしていることに驚きました。

 そして、ご覧のように完全に腐っている材がちらほら。

 場所によっては歩くことをためらうほどの痛みだったのです。

 取り壊した時の写真をまずはご覧ください。

 腐っている木を外すのにバールはいりませんでした。

 手で簡単に取れます。

 

 裏返して見るとこの通り。

 根太と床板の接点が見事にやられています。

 

 

取りはずしていくうちに驚愕の光景が目に飛び込んできます。

 100x150の桧の根太が腐って上の方は大きな丸みができています。

 さすがに大断面の材を使っている関係で、これだけ傷んでいてもまだ荷重には充分耐えていました。

 建物に近い側は、根太も床板もまだまだ健在。

 切ると桧のいい香りが漂います。

 

 取り壊す前に想像をしていたものとあまりにも違うことに驚きましたが、それだけでは今後ウッドデッキを作ろうとしている皆様のお役に立つことができません。

 

 一体何が悪かったのだろうか?

 この点に関してきちんとした認識を持っていないと残念ながらいくら張り替えても同じように数年先に後悔をすることになってしまうのです。

 答えはこの写真にありました。

 

 というわけで今回は2部構成にさせていただきます。

 ここまでの写真や文面からいったい何が悪かったのか皆さんで考えてから次のページに進んでください。

 

 

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