管理人の施工日誌  <Vol.22 マンションのベランダデッキ編> の施工

2006年4月

   
 1 設計・木拾い

2005.11、2006.03

 新築マンションの分譲時に話を頂き、モデルルームと図面で見積もったのが2005年の秋。

 マンションが形になってきて、2006年3月 監督さんと実際の現場を測りに行ったのですが・・・

 「エレベーターは荷物だけ!! 人は歩いていきましょう!!」

 え゛゛゛゛゛゛ーーーーー!!

 そりゃビックリしますよ。 現場は15階。

 「施工の時もやはり???」

 恐る恐る聞いてみると  

 監督さんニコニコしていいます。

 「材の搬入はエレベーターを使ってもいいですよ」

 

 心の底から思いました。

 「今回の話は請けるんじゃなかった!!」 

DATA  
 
 

施工時間

施工時間 日 (延べ人)

  
 施工当日

  施工は2006年4月15日〜18日

 マンションの場合一番問題になるのは材の搬入。

 現場の確認をするときにエレベーターの大きさは絶対に調べておかなければいけないポイントです。

 会社で搬入可能なように加工をして現場に持ち込みます。

 

 3月と違って、もう本体工事に掛かる仕事をする人が減っていて、何とエレベーターは使い放題!! こりゃ幸先がいいじゃありーませんか!!

 

 最近のマンションはベランダの高さがあまりないので、調整束も使えません。

 40x50の根太を特注して、勾配なりに施工をすることにしました。

 

 アールの部分は真ん中から両サイドに張り分けていきます。

 1本1本寸法も角度も違いますので、慎重に測りながらの作業ですのでかなり時間が掛かる根気のいる作業です。

 

 

 今から思えば物入れに早い段階で手をつけなければいけなかったのです。

 最終日朝一番から作業を開始したのですが・・・

 午後5時前には他の仕事が全部終わって、4人でここに集まるのですが、狭いところでの作業ですので、人がいくら多くいても分業は思うようにできません。

 

 明日には内覧会に向けた美装をしますのでどうしても今日中に仕上げなくてはいけないのです。

 

 午後5時にはまだ扉が八分方できたところ。 やりきるにはまだ1時間以上掛かりそうです。
 その間私は少しづつ片付けをして、玄関前に不要の道具や余った材を集めます。
 
 監督さんに電話。 「まだ1時間は掛かります。」

 6時過ぎ監督さんから電話「もう終わりそうですか?」
 「ほぼ終わりました。 これから片付け・部屋内の掃除をします」
 
 6時半過ぎに監督さんから電話「ゼネコンの方からエレベーターを止めると言ってきました。最後は階段で降りて下さい」
 「えっ? 材は明日の朝降ろすのですか?」
 「それでお願いします」
 取り急ぎエレベーターを見に行くとまだ動いています。
 「今のうちに何でもエレベーターに積み込んでしまえ!!」
 
 7時過ぎ部屋の掃除も完了!!
 外に出たらサンポートのきらびやかな光が!!
 そうかココに住む人は毎日この景色を見ることができるんだな。 思わずシャッターを切りまだ動いているエレベーターに飛び乗ります。

 

車に材を積み込んでいると監督さんがやってきて 「電気を消しますよ。」
 うーーん なんとかギリギリセーフだったけど資材を降ろす前にエレベーターを止められていたらどうなっていたことでしょうね。

 いやあ 綱渡りの工事はなんともスリリング。 なんて言っていられるのも無事に済んだからこそ。

 このお宅その後2回手直しに伺いました。 そこで分ったのは、こういう施工をすると少しづつ外にデッキが動きます。

 今度同じ話があったら絶対に突っ張りを入れようと思います。

 

 2008年4月 皆様に感謝をしながら・・・ 管理人 杭田正夫

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