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 ビリアン(ウリン)材の灰汁(アク)はどうにかならないの???  

みなさんこんにちは ウッドデッキネット管理人の杭田です。

 ビリアン(ウリン)材はすばらしい材ですが、真っ赤な灰汁がでるという欠点があります。

 まずは右の写真をご覧下さい。

 2004年12月19日 DMBホーム住宅見学会の朝撮りました。

 前日は季節外れの嵐がきました。 台風並みの雨風が全国を吹き荒れました。

 綺麗な新築住宅の完成見学会当日。 これではお客様に見せることはできません。

 困りましたね!!!  ビリアン(ウリン)材を使わなければ良かったのでしょうか?

ビリアンの灰汁

    

 プロローグ

    
  

 ビリアン(ウリン)材を人に奨めているものの、アクが気になるという話を耳にして、考えました。

 ビリアン(ウリン)材のアクって本当に取れないのだろうか?  

 

 早速輸入業者に問合せをしましたが、洗浄剤があるらしいとか、サンポールが聞くらしいよとかいった曖昧な答えは聞けたのですが、誰からもこれが間違いないよ!! という話は聞けませんでした。

 ならば一度自分で試してみようと思ったわけです。    

 まだ自分で施工をしたこともなかった、2003年7月のことでした。

  

  
 その1 ベランダ(FRP)で試してみました    
  
 

 幸いビリアン(ウリン)材の耐朽性を調べるために管理人の自宅のベランダに他の材と一緒にデッキパネルを2002年6月より放置しております。

 どれだけアクが滲みこんでいるものか、13ヶ月振りに材を動かしてみることにしました。

 写真は左がSPF、中は防腐土台(米ツガ・タナリスCUAZ加圧注入)、右がビリアンのデッキパネル(45cm角)です。

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 木を取ってみると・・・

 下は結構汚れているものです。

 ビリアン(ウリン)だけでなく、他の材も結構汚いものですよね。

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 まずは水拭きをして見ました。

 が・・・こんなもの。

 やはりビリアン(ウリン)材のアクが目立ちます。

 

 なんとかこれを綺麗にしてみたいものですね。

aku8.jpg (28832 バイト)

 そこで取り出したのは家庭用洗剤としてお馴染みのこの3製品。

 我が家で使っている洗剤でなんとなく効きそうなものを試してみることにしました。   

   (たまたま家にあったものを使いましたので他意はございません)

  

 さてこんなもので1年間放置しておいたしつこい汚れは取れるものなのでしょうか?

 まずは上の写真の左側で試して見ました。 

 写真を90度右に回して、実験する部分をアップにして見ました。

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 洗剤をかけた直後の様子です。

 サンポールはあまり変わってないようですね。

 バスマジックリンは泡があってよく分かりませんね。

 キッチンハイターは明らかに色が薄くなっています。

aku4.jpg (28059 バイト)

 20分間放置した状態(擦っていません)です。

 サンポールは右隅がわずかに取れている程度。

 バスマジックリンは右上が取れているようですが・・・。

 キッチンハイターは綺麗に跡形もなくなりました。

aku5.jpg (25178 バイト)

 なにやら釈然としなかったので、残った右半分でもう一度試してみました。

 先ほどよりも洗剤の量を増やしてみました。 

aku91.jpg (23398 バイト)

 20分経過した状態です。 (最初の実験と薬剤の場所が変わっています)

 バスマジックリンは今度はキチンと泡が付いた所は取れたようです。

 キッチンハイターは今回も綺麗に跡形もなくとれました。

 サンポールは多少薄くなった程度でしょうか?

aku7.jpg (26322 バイト)

 ビリアン(ウリン)材の灰汁(アク)の主成分は、ポリフェノールだと言われています。

 おそらく塩素系の洗剤により、分解するのだと思います。
と、2016年まで書いていましたが、どうやら少し間違っていたようですね。
ポリフェノールは、酸性です。
実験に使った3つの薬剤は偶然「酸性のサンポール」と、「中性のバスマジックリン」と、「アルカリ性のキッチンハイター」でした。
これでようやく合点が行きました。
ウリンに限らず、木材の灰汁は酸性です。アルカリ性の薬剤をかけると中和して灰汁が消えていたんですね。
道理で擦らなくても掛けるだけで灰汁が消えていたわけです。

家庭用のアルカリ性の洗剤は、漂白剤の「ハイター」の他、油汚れに強い「マジックリン」、カビ取り剤の「カビキラー」、パイプ洗浄用の「パイプマン」が有ります。
この中でどれを選ぶかと聞かれれば、やっぱりハイターですね。100円ショップにも有りますので、現場で灰汁を取りたいときは、やはり今でもスーパーや100円ショップに走っています。

 
 
 その2 コンクリートではいかがでしょうか?
  
 

 FRPの場合は中まで滲みこんでいた訳ではありませんから綺麗に取れても不思議では無いかもしれません。

 でも、コンクリートだとどうでしょうか?

 コンクリートでも実験してみないと皆さんに公表するのも恥ずかしいもの。 

 そこで台風10号の雨に晒して大実験してみました。

 2003年8月7日に事務所横のコンクリートにビリアンのデッキパネルを置き、8・9と2日間雨に晒し、台風一過で照りつける日差しの中1日おいて、11日に洗剤をかけてみました。

 さて、如何なる結果になったことやら。

  

  コンクリートの上に無造作にビリアン(ウリン)のデッキパネルを置いてみました。

 天気予報では明日は台風。 まさに実験日和です。

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 さすが台風と真夏の日差し。 わずか4日間でこの通りです。

 一雨でこれだけアクがでると皆さんが心配するのももっともな話です。

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 まずは水拭きをしてみましたが、ご覧の通り。

 かえってコントラストがきつくなっただけでした。 

 コンクリートの上の施工はやめた方が良いように書いてあるサイトがありますが全くその通りです。

 はたしてここまで滲み込んだアクが取れるものなのでしょうか?

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 例によってこの3種類を掛けて見ました。(直後の様子)

 FRP同様キッチンハイターは掛けた瞬間に色が落ちるのが分かります。

 他の2つは泡で何も見えません。

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 20分後こうなりました。

 ベランダの時と違って、サンポールもバスマジックリンもそれなりに色が落ちたみたいです。

 でも濡れているとよく分かりませんね。

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 乾いてみるとご覧の通り、キッチンハイターは跡形もありません。

 バスマジックリンはそれなりに薄くなったといえるでしょう。

 サンポールは取れたことは取れたのですが、薬剤の周りは還って濃くなってしまいました。 これでは綺麗になったとはいい難いですね。

FRPのところで書いたとおり、キッチンハイターは灰汁を中和しますので、コンクリートのようにしみ込んでいても効果があるということなのです。

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 結論  

     
 

 シツコイ汚れに見えても、自然のものですから、何とか取る方法はあるということです。

 この後、お客様の家で何回か試しましたが、キッチンハイターでアクが全然取れなかったことはありませんでした。

 もちろん塩素系洗剤をコンクリートに掛けるのが望ましいか否かという問題はあります。

 ですから多少汚れたからといってむやみに洗剤を使うのではなく、数回雨に濡らしてから1回限りのつもりで試してみることをお奨めいたします。

 

 ★この実験は管理人の趣味で行なったものであり、如何なる場合でもビリアン材のアクが取れることを保証するものではありません。

  また洗剤の選定も管理人の家にたまたまあったものを選んだだけで特別な意図はありません。★

 

 さて、冒頭の新築住宅はどうなったのでしょうか???

実はこのお宅ではある程度綺麗になりましたが、キチンとアクを取ることはできなかったのです。

 おそらく打ち立てのコンクリートで乾ききっていなかったことと風速20m程度の強風によりかなり深く滲みこんでしまったものと思われます。

 

 でもこの程度までは回復はしましたので、私は及第点だと思っています。

 

 皆様もいろんな洗剤を試してみてレポートをいただければ幸いです。

 
     
      

 実は・・・

 最近はあまりキッチンハイターの出番がないのです。

 

 放置しておいたらどうなるの???・・・  

 ビリアン(ウリン)の灰汁がキッチンハイターで消えることをご紹介して全国から大きな反響をいただきました。 

 私の知らないところで一人歩きをしていて、今では灰汁は塩素系洗剤で簡単にとれる というのは周知の事実になった感があります。

   

 私も以前はほぼすべての現場で雨のあとにお客様の前で実演をしていたのですが・・・

   

 最近ではキッチンハイターは滅多に使っていないのです。

   

 なぜ???

    

 だって、灰汁は放置をしておけば自然に消えるのですから!!

 キッチンハイターのように即効性はありませんので、もちろんすぐに灰汁を取りたいときには今でもキッチンハイターをかけるのですが、それだと雨が降る都度灰汁を取らなければいけませんので、そのうち嫌になってくるかと思います。

 

 やはり自然のものは自然に還るようになっている」のですね。

 

 これが最近の私の口癖なのです。

 

 

 最後に一言  

 一番最初の写真を見て改めて思ったことです。

 ちょっとしたことを知っているのとそうでないのとでは大違いだということです。

 

 この当時キッチンハイターの効果に過信をしていて、「灰汁が出ればキッチンハイターをかければいい」。

 という安易な考えを持っていました。

 

 その後いろいろ現場の施工をしていて、一手間掛けることで灰汁が出るのを随分軽減することができることに気付きました。

 

 最初の一雨で灰汁がどーーーーーーっと出る 最大の原因は、施工時に出る細かい屑にあります。

 施工後に掃除機やブロアーで細かい屑・埃をすべて取っておけば、この写真ほどひどくなることはありません。

 と言っても床板と根太の間に結構な量が溜まっていますので、全部とるのは大変な作業ですが・・・

 ウリン以外の木材の灰汁に関して

ウリンは灰汁がでるので、別の樹種に変えるという話を耳にすることがあります。
ところが、他の樹種でも大なり小なり灰汁は出ます。
ウリンのように一雨で大量に灰汁がでる材は珍しいですが、他の材も雨上がりに見ると大なり小なり灰汁が出ていることに気付きます。

ちなみに管理人が実際に施工後に灰汁を目にしたのは、次の樹種です。
イペ 、 セランガンバツ 、 イタウバ、 マサランドゥーバ 、 クマル 、 ウエスタンレッドシダー 、 桧
なお、これら全ての材の灰汁にハイターは有効であることも確認をしております。
短時間に灰汁を取るなら、ハイター・気長に待てるのでしたら、自然に放置。 というので、問題ないかと思います。

灰汁を出さないようにする方法を聞かれることがありますが、そうなると、腐りにくい木材を勧めることができなくなります。
灰汁は耐朽性の高い木材の証明。 と言う風に思っていただければ幸いです。

 

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